原因の中で自由を考える――スピノザの感情と自由 — Epoché
解説 人間も、自然の因果の中にいる スピノザは、人の意志や感情も自然の原因から生じると考える。原因なしに選べる絶対的な自由意志は認めない。 何をしても同じ、という無行為の勧めではない。人間だけを因果の外に置かない。 出典1 動いていても、受動であることがある 自分の性質や適切な理解が十分な原因になる働きが能動。少なくとも一部の原因が外にある働きは受動とされる。感情は、行為する力が増したり減ったりすることに関わる。 受動は体を動かさない意味ではない。能動も因果から離れることではない。 出典1 理解することで、自由の程度を高める 自由は外の物を全て操ることではない。理解を深め、外の物に振り回される受動的な感情への依存を弱め、自分の性質から働く程度を高めることとして考えられる。 自然の一部なので、受動的な感情を完全には消せない。現代の治療効果を保証する説明でもない。 出典1 区別 原因との関わり 絶対的自由意志 原因なしの選択は認めない 能動 自分の性質が十分な原因 受動 原因が少なくとも一部外にある 参考文献 [1] Nadler, Steven「Baruch Spinoza」。 出典