欲望と苦しみをどう見るか――ショーペンハウアー — Epoché
解説 意志は、合理的な決意だけではない ショーペンハウアーの意志は、理性的な目的がなくても求め続ける根底の働き。身体は外から物として見えるとともに、内から意欲する働きとしても知られる。この二面を手がかりに、世界を意志と表象から捉える。 表象は、対象として現れるもの。身体での直接の知り方を世界全体へ広げる本人の議論であり、観察で実証した事実ではない。 出典1 求め続けることと、苦しみ 個々の存在は求め続け、互いに争い、欲望を満たしきれない。そのため日常の生は苦しみを伴うと考えた。苦しみは偶然の失敗だけでなく、世界をこう捉える構想と結びつく。 全員の一瞬一瞬の感情を調査した結論でも、理性が無価値というだけの主張でもない。 出典1 芸術・慈悲・禁欲を分ける 芸術的な観照では自分の欲求からいったん離れる。慈悲では他者の苦しみを自分と切り離さず、苦しみを減らそうとする。さらに欲望を放棄する禁欲を構想した。 芸術による離脱は一時的とされる。現代の治療法や全員への生活処方ではない。世界を意志とする捉え方自体の限界も論じられる。 出典1 苦しみに向き合う三つの道 道 中心の働き 芸術的な観照 自分の欲求から一時離れる 慈悲 他者の苦しみを切り離さない 禁欲 求め続ける欲望を放棄する 本人の思想の整理。効果を実証した処方表ではない。 参考文献 [1] Wicks, Robert「Arthur Schopenhauer」。 出典