変わるものと変わらないもの――ヘラクレイトスとパルメニデス — Epoché
解説 水が替わっても、同じ川 川の水は入れ替わる。それでも川は続く。事典が示す川の断片の読みでは、変わることが、同じものとして続く条件になる。 これは一つの解釈。「同じ川に二度入れない」という有名な紹介を、本人の確実な逐語発言と即断しない。 Heraclitus 「ある」と「ない」を探究する パルメニデスの詩では、女神が探究の道を示す。「ない」ものは捉えることも指し示すこともできないとして、「ある」ものを探る道へ進む。 詩の女神の教示と、現代の事典による解釈を区別する。凡人の道の位置づけまで単純な二択にしない。 Parmenides 「ない」ものから生じるのか 確信の道では、「あるもの」が「ない」ものから生じると語り考えられるかが問われる。その議論で「あるもの」は、生じず滅びず、動かないものとして示される。 感覚的世界は全て幻だと一言でまとめない。詩には宇宙の成り立ちの説明もあり、両部分の関係には解釈上の争点がある。 Parmenides 変化をめぐる別々の説明 人物 説明の焦点 留保 ヘラクレイトス 水が替わり、川は続く 川の断片の一つの解釈 パルメニデス 「あるもの」はどう生じるか 詩の確信の道での議論 二人の直接対決や、学説の発展順序を示す図ではない。 参考文献 Daniel W. Graham「Heraclitus」。 出典 John Palmer「Parmenides」。 出典