経験と言葉の限界――エックハルトと学外の哲学 — Epoché
解説 言葉には二つの働き 言葉・記号・像は、明らかにすると同時に覆い隠す。語ることと否定することが往復する。 人間の有限な言葉と、キリスト教の「永遠の言葉(キリスト)」の文脈での説明。言葉がすべて無用という意味ではない。 Meister Eckhart 報告と体験を分ける 事典は、エックハルトが神秘体験に似たものをほとんど語らないと説明する。 報告が少ないことから、本人の体験の有無は決められない。神秘神学には聖書の隠れた意味を読み解く営みも含まれる。 Meister Eckhart 学問と説教は結びつく エックハルトは大学で学び教え、説教・牧会(信仰生活を支える働き)にも携わった。知的な課題と牧会的な課題は、完全には切り離せない。 大学や理性と無縁の人物とは扱わない。ドイツ語説教の聴衆の範囲や狙いには議論がある。 Meister Eckhart 三つの観点を区別する 観点 押さえる区別・関係 言葉 明らかにする/覆い隠す 経験 報告の少なさ/体験の有無 活動 大学での学問と説教・牧会は結びつく 各行は同じ問いへの三つの答えではない。 参考文献 Griffioen, Amber L.「Meister Eckhart」。 出典