言葉は生活の中で働く――後期ヴィトゲンシュタイン — Epoché
解説 言葉は、名札以外にも働く 後期ヴィトゲンシュタインは、多くの場合、語の意味を使用から考える。報告する、頼む、礼を言う。言葉は物の名前としてだけでなく、活動の中で様々に働く。 本人も、意味を使用で説明できるのは全場合ではないとした。好きな意味で使えばよいという話ではない。 出典1 使い方は、似方を重ねて結び付く 言語ゲームは、活動の中で言葉が使われるあり方に注目する見方。規則や慣行と関わるが、全てに共通する一つの本質を探すとは限らない。家族の似方のように、様々な使い方の類似が重なり合う。 生活の慣行という背景の捉え方には、解釈の違いもある。 出典1 正しく使ったかは、印象だけで決めない 規則を知ることを、頭の中の説明だけで完結させない。実際の適用や、正しさを判断できる基準が問題となる。哲学は個々の使用を見直し、言葉から生じた混乱をほどく活動になる。 私的な感覚がないという意味ではない。規則をめぐる懐疑論的な読みには反論もある。科学そのものに反対する説明でもない。 出典1 言葉を、活動の中で見る 活動 言葉の働き 位置を知らせる 報告する 物を渡してほしいと伝える 依頼する 助けに応える 礼を言う 使用の違いを示す教材上の例。文の形だけで働きが必ず決まるわけではない。 参考文献 [1] Anat Biletzki; Anat Matar「Ludwig Wittgenstein」。 出典