3.24 理由・目的・結果・譲歩 — Epoché
この 課 か でできるようになること 理由 りゆう と 目的 もくてき と 結果 けっか と 譲歩 じょうほ を、それぞれの 語 ご で 言える いえる 。 目的 もくてき を 表す あらわす 節 ふし が、 二 ふた つの 語 ご からできていることを 知る しる 。 四 よん つの 型 かた がそろって、 意見 いけん が 組み立て くみたて られるようになる。 前提 ぜんてい : 3.23( 時 じ の 副文 ふくぶん )。 つなぐ 型 かた の 残り のこり を、この 課 か でまとめます。 理由 りゆう 、 目的 もくてき 、 結果 けっか 、 譲歩 じょうほ の 四 よん つです。 四 よん つそろうと、 意見 いけん を 組み立てる くみたてる 道具 どうぐ が 一通り ひととおり 手 て に 入り はいり ます 。なぜそう 思う おもう のか、 何 なん のためにそうするのか、その 結果 けっか どうなるのか、それでもなお 何 なん を 言う いう のか。 意見 いけん とは、この 四 よん つの 組み合わせ くみあわせ です。 型 かた の 骨格 こっかく — 四 よん つの 働き はたらき と、その 語 ご 表 ひょう は 四 よん 行 ぎょう です。 左 ひだり が 働き はたらき 、 真ん中 まんなか が 使う つかう 語 ご 、 右 みぎ が 注意 ちゅうい です。 働き はたらき 使う つかう 語 ご 注意 ちゅうい するところ 理由 りゆう を 言う ゆう γιατί 、あるいは επειδή 前者 ぜんしゃ は 疑問 ぎもん の なぜ と 同じ おなじ 語 ご 。 文脈 ぶんみゃく で 分かれる わかれる 目的 もくてき を 言う ゆう για να 3.9 の 前置 ぜんち 詞 し + 3.13 の 節 ふし を 導く みちびく 語 ご 。 二 に 語 ご で 一 ひと つ 結果 けっか を 言う ゆう έτσι 、あるいは γι' αυτό 節 ふし ではなく、 次 つぎ の 文 ぶん の 頭 あたま に 置く おく 副詞 ふくし 譲歩 じょうほ を 言う ゆう αν και 3.22 の 条件 じょうけん の 語 ご + 並べる ならべる 語 ご 。これも 二 に 語 ご で 一 ひと つ 二 ふた つ 目 め と 四 よん つ 目 め に 注目 ちゅうもく してください。 どちらも、すでに 知っ しっ ている 語 ご を 二 ふた つつないだだけ です。 新しく あたらしく 覚える おぼえる 語 ご ではありません。 ギリシア 語 ご は、こうやって 部品 ぶひん を 組み合わせ くみあわせ て 新しい あたらしい 働き はたらき を 作り つくり ます。 一 ひと つ 目 め には 注意 ちゅうい が 要り いり ます。 理由 りゆう を 表す あらわす 語 ご の 一 ひと つは、 疑問 ぎもん の なぜ とまったく 同じ おなじ 語 ご です。 文 ぶん の 頭 あたま にあって 問い とい の 形 かたち なら 疑問 ぎもん 、 文 ぶん の 途中 とちゅう にあって 答え こたえ の 形 かたち なら 理由 りゆう 。 置き おき 場所 ばしょ で 分かれ わかれ ます。 日本 にっぽん 語 ご ならどう 言う ゆう か 日本 にっぽん 語 ご は 四 よん つとも 動詞 どうし の 後ろ うしろ で 示し しめし ます。〜だから、〜するために、その 結果 けっか 、〜だけれども。ギリシア 語 ご は 節 ふし の 頭 あたま です。ここまでの 三 さん 課 か と 同じ おなじ で、 順序 じゅんじょ が 逆 ぎゃく になります。 ただし、 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ にとって 助かる たすかる ところ が 二 ふた つあります。 一 ひと つ、 目的 もくてき の 節 ふし では 相 そう を 選び えらび ます が、その 選び えらび 方 かた が 日本 にっぽん 語 ご の 感覚 かんかく と 合い あい ます。 忘れる わすれる ために 飲む のむ —— 忘れる わすれる のは 一 いち 回 かい きりなので、 一 いち 回 かい きりの 語幹 ごかん 。 日本 にっぽん 語 ご で「〜てしまうために」と 言える いえる なら 一 いち 回 かい きり 、と 考えれ かんがえれ ば 当たり あたり ます。 二 ふた つ、 譲歩 じょうほ の 語 ご が 二 に 語 ご でできている ので、 意味 いみ が 透け すけ て 見え みえ ます。もし〜であっても、という 組み立て くみたて です。 日本 にっぽん 語 ご の「〜だとしても」とほとんど 同じ おなじ 作り つくり で、 覚える おぼえる より 組み立てる くみたてる ほうが 早い はやい 。 逆 ぎゃく に 難しい むずかしい のは、 理由 りゆう の 二 ふた つの 語 ご の 使い分け つかいわけ です。ほとんど 同じ おなじ ですが、 文 ぶん の 頭 あたま に 立てる たてる のは 一方 いっぽう だけ。 答え こたえ として 単独 たんどく で 使う つかう ときは、 もう 一方 いっぽう のほうが 自然 しぜん です。ここは 慣れる なれる ほかありません。 実 じつ 文 ぶん で 確かめる たしかめる 十 じゅう 文 ぶん あります。 訳 わけ は 本 ほん 課程 かてい で 起こし おこし た 日本 にっぽん 語 ご です。 文 ぶん 訳 わけ 見る みる ところ Επειδή σε μισώ. [1] あなたが 嫌い きらい だからです。 理由 りゆう の 語 ご 。 答え こたえ として 単独 たんどく で 使っ つかっ ている Επειδή εσύ το πουλάς. [2] あなたがそれを 売っ うっ ているからです。 同じ おなじ 語 ご 。これも 答え こたえ の 形 かたち Επειδή θέλω να γίνω μεταφραστής. [3] 翻訳 ほんやく 者 しゃ になりたいからです。 理由 りゆう + 望み のぞみ の 節 ふし 。 二 ふた つの 型 かた が 重なる かさなる Πίνει για να ξεχάσει. [4] あの 人 ひと は 忘れる わすれる ために 飲み のみ ます。 目的 もくてき の 二 に 語 ご 。 一 いち 回 かい きりの 語幹 ごかん を 使っ つかっ ている Σπουδάζω για να γίνω χημικός. [5] 私 わたくし は 化学 かがく 者 しゃ になるために 学ん まなん でいます。 同じ おなじ 組み立て くみたて 。なる は 一 いち 回 かい きり Γεννήθηκα για να σε αγαπώ. [6] 私 わたくし はあなたを 愛する あいする ために 生まれ うまれ ました。 目的 もくてき の 節 ふし に 続く つづく 形 かたち の 語幹 ごかん 。 続く つづく 愛 あい だから Έτσι ήταν τότε τα πράγματα. [7] 当時 とうじ はそういうものでした。 結果 けっか を 表す あらわす 副詞 ふくし が 文 ぶん の 頭 あたま に 立つ たつ Όταν αλλάζεις, όλα αλλάζουν. [8] あなたが 変われ かわれ ば、すべてが 変わり かわり ます。 3.23 の 時 とき の 節 ふし 。 結果 けっか の 含み ふくみ もある Ελπίζω αυτό να συνεχιστεί. [9] これが 続い つづい てほしいと 思い おもい ます。 望み のぞみ の 節 ふし 。 理由 りゆう でも 目的 もくてき でもない Δε θα είναι δύσκολο. [10] 難しく むずかしく ないでしょう。 推量 すいりょう 。 結果 けっか を 予想 よそう している 四 よん つ 目 め と 六 むい つ 目 め を 見くらべ みくらべ てください。 どちらも 目的 もくてき の 節 ふし ですが、 語幹 ごかん が 違い ちがい ます。 忘れる わすれる ために—— 忘れる わすれる のは 一 いち 回 かい きり。 愛する あいする ために—— 愛 あい は 続く つづく もの。 目的 もくてき の 中 なか でも 相 そう を 選ぶ えらぶ という、この 課 か のいちばん 細かい こまかい ところです。 よくある 誤り あやまり 誤り あやまり その 一 いち 、 目的 もくてき の 節 ふし で 二 に 語 ご のうち 一 いち 語 ご を 落とす おとす 。 前置 ぜんち 詞 し だけ、あるいは 節 ふし を 導く みちびく 語 ご だけを 置い おい てしまう 誤り あやまり です。 二 に 語 ご で 一 ひと つの 働き はたらき なので、 片方 かたほう では 目的 もくてき になりません。 誤り あやまり その 二 に 、 理由 りゆう の 語 ご を 文 ぶん の 頭 あたま に 置く おく 。 二 ふた つのうち 片方 かたほう は 文 ぶん の 頭 あたま に 立て たて ますが、もう 片方 かたほう は 答え こたえ として 単独 たんどく で 使い つかい ます。 置き おき 場所 ばしょ が 違い ちがい ます。 誤り あやまり その 三 さん 、 結果 けっか を 節 ふし にしようとする。 結果 けっか を 表す あらわす のは 副詞 ふくし で、 次 つぎ の 文 ぶん の 頭 あたま に 置き おき ます。 節 ふし にはなりません。 日本 にっぽん 語 ご の「その 結果 けっか 」と 同じ おなじ 扱い あつかい です。 広げる ひろげる — 四 よん つがそろって 意見 いけん になる この 課 か で、つなぐ 型 かた が 一通り ひととおり そろいました。 名詞 めいし 節 せつ 、 関係 かんけい 節 せつ 、 対比 たいひ 、 条件 じょうけん 、 時 とき 、そして 理由 りゆう と 目的 もくてき と 結果 けっか と 譲歩 じょうほ 。 第 だい 3 期 き の 型 かた 編 へん で 扱っ あつかっ た 九 ここの つです。 これだけあると、 意見 いけん が 言え いえ ます 。 私 わたくし はこう 思う おもう 、なぜなら〜だから、そのために〜する、その 結果 けっか 〜になる、〜だけれども。 一 ひと つの 主張 しゅちょう を、 五 いつ つの 文 ぶん で 支え ささえ られる ようになりました。 8.8 で 意見 いけん 文 ぶん を 書き かき ますが、そこで 求め もとめ られるのはまさにこれです。 意見 いけん とは、 結論 けつろん だけを 言う いう ことではありません。 結論 けつろん と、その 支え ささえ の 構造 こうぞう を 並べる ならべる ことです。 そして 5.4 の 会話 かいわ 編 へん では、これを 口 くち で 言い いい ます。 賛成 さんせい する、 反対 はんたい する、 条件 じょうけん を 付ける つける 、 譲る ゆずる 。 どれもこの 課 か の 四 よん つの 型 かた でできています。 読む よむ ために 覚え おぼえ た 型 かた が、 話す はなす ためにも 働く はたらく —— 第 だい 3 期 き はそういう 段 だん です。 最後 さいご に、この 四 よん つを 実際 じっさい に 使う つかう ときの 順番 じゅんばん を 書い かい ておきます。 ギリシア 語 ご の 意見 いけん 文 ぶん は、 結論 けつろん を 先 さき に 置き おき ます。 私 わたくし はこう 思う おもう 、なぜなら——という 順 じゅん です。 日本 にっぽん 語 ご のように 理由 りゆう を 積み上げ つみあげ てから 結論 けつろん に 至る いたる 書き かき 方 かた は、ギリシア 語 ご では 回りくどく まわりくどく 読ま よま れます。 これは 8.3 で 見 み た「 丁寧 ていねい なメールほど 短い みじかい 」と 同じ おなじ 事情 じじょう です。 先 さき に 言う ゆう べきことを 言い いい 、あとで 支える ささえる 。 説明 せつめい 文 ぶん でも 意見 いけん 文 ぶん でも、ギリシア 語 ご はこの 順 じゅん を 好み このみ ます。7.9 のコーヒーの 篇 へん が 最後 さいご に 落ち おち を 置い おい たのは、むしろ 例外 れいがい 的 てき な 工夫 くふう でした。 だから、この 課 か の 四 よん つの 型 かた は 結論 けつろん のあとに 来る くる ものだと 思っ おもっ てください。 理由 りゆう も 目的 もくてき も 結果 けっか も 譲歩 じょうほ も、 主張 しゅちょう を 支える ささえる ために 後ろ うしろ から 足す たす ものです。 順番 じゅんばん が 分かる わかる と、 長い ながい 文章 ぶんしょう の 骨 ほね が 見え みえ ます。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — どの 働き はたらき か 次 つぎ の 日本 にっぽん 語 ご は、 四 よん つの 働き はたらき のどれですか。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあります。 雨 あめ だから 行き いき ません 本 ほん を 買う かう ために 町 まち へ 行き いき ます 雨 あめ でした。そのため 行き いき ませんでした 雨 あめ だけれども 行き いき ます 練習 れんしゅう 2 — 部品 ぶひん に 分ける わける 次 つぎ の 二 に 語 ご の 型 かた は、どんな 部品 ぶひん でできていますか。 〜するために 〜だけれども 〜だから その 結果 けっか 練習 れんしゅう 3 — 音読 おんどく 実 じつ 文 ぶん の 十 じゅう 文 ぶん を、 音声 おんせい のあとについて 声 こえ に 出し だし てください。 四 よん つ 目 め と 六 むい つ 目 め を 続け つづけ て 読み よみ 、 語幹 ごかん の 違い ちがい