確かな出発点を探す――デカルトの方法的懐疑 — Epoché
解説 疑いは、確かな土台を探す方法 方法的懐疑は、少しでも疑う理由がある意見への同意をいったん控え、知識の確かな土台を探す方法。疑い続けること自体が最終目的ではない。 疑う理由があることと、偽だと証明されたことは別。極端な懐疑を、確実になるまで食事や生活の行為を止める指示にしない。 出典1 夢と、欺く者の仮定 夢の経験が今の経験に似るなら、今目覚めているという判断にも疑う余地がある。さらに強力な欺く者を仮定し、単純な計算の確かさにも疑いを広げる。 夢であることや悪霊の実在を証明する話ではない。夢の議論と、より強い欺きの仮定の射程を分ける。 出典1 考えている、その私の存在 疑っているそのときも考えている。だから、その私が存在することは否定できない、と捉える。この確かさをコギトと呼び、出発点とする。 この一歩だけで身体や外界、私の全ての性質まで確定しない。直観なのか推論なのかには、解釈上の議論がある。 出典1 疑いの範囲と、残る出発点 検討 この段階で見ること 夢の議論 今目覚めていると確信できるか 欺く者の仮定 単純な計算にも疑いを向ける コギト 考えている私の存在は否定できない 悪霊の実在や外界の否定を確定する図ではない。知識の土台を吟味する過程。 参考文献 [1] Newman, Lex「Descartes’ Epistemology」。 出典