経験はどのように成り立つか――感性・悟性・現象と物自体 — Epoché
解説 受け取る感性、まとめる悟性 感性は対象から与えられるものを受け取る働き、悟性は概念や規則でそれをまとめる働き。例えば、目の前の色や形を受け取り、一つの物として捉えるには両方が関わる。 感性だけで完成した知識ができるのでも、概念だけで対象の存在を知れるのでもない。例は役割を示す教材上の単純化。 出典1 経験を可能にする枠組み カントは、空間と時間を経験の受け取り方の形式と考える。何かを経験する前提となる枠組みを調べることで、経験に由来するだけではない知識の条件を探る。 空間と時間が単に各人の気分で変わるという意味ではない。経験される対象の現実性は認める。 出典1 現象と、物自体 現象とは、私たちの感性と悟性の条件のもとで現れる対象。物自体とは、その条件から独立に考えられたものを指す。私たちの理論的な知識は、経験できる範囲に限られる。 現象を偽物とせず、物自体が存在しないとも断定しない。両者を二種類の物とみるか、同じ物の二つの側面とみるかには解釈の違いがある。 出典1 カントが分ける問い 問い 調べるもの 何を経験しているか 条件のもとで現れる対象=現象 経験はどう可能か 感性の形式と悟性の働き 条件から独立ならどうか 物自体。理論的に知れる範囲とは分ける 現象と物自体の関係には複数の解釈がある。 参考文献 [1] Rohlf, Michael「Immanuel Kant」。 出典