1.3 接辞 ② — 関係と程度 — Epoché
この 課 か でできるようになること 関係 かんけい と 程度 ていど を 表す あらわす 八 よう つの 接辞 せつじ を、カタカナ 語 ご の 姿 すがた から 思い出せる おもいだせる 。 同じ おなじ 語根 ごこん に 違う ちがう 接辞 せつじ が 付い つい た 組 くみ を 見 み て、 意味 いみ の 違い ちがい を 言える いえる 。 1.2 と 合わせ あわせ て 十 じゅう 三 さん の 接辞 せつじ を 持ち もち 、 頻出 ひんしゅつ 語 ご の 見出し みだし を 拾い読み ひろいよみ できる。 前提 ぜんてい : 1.2( 場所 ばしょ と 向き むき の 接辞 せつじ )。 1.2 の 五 いつ つは、 物 もの が 動く うごく 向き むき を 表し あらわし ていました。この 課 か の 八 よう つは、 物 もの と 物 もの の 関係 かんけい と、 程度 ていど の 強 つよ さ を 表し あらわし ます。 合わせ あわせ て 十 じゅう 三 さん 。これで 頻出 ひんしゅつ 語 ご 8,000 のうち 1,324 語 ご 、つまり 六 ろく 語 ご に 一 いち 語 ご の 頭 あたま が 読める よめる ようになります。 八 よう つの 接辞 せつじ 表 ひょう は 八 はち 行 ぎょう です。 左 ひだり からカタカナ 語 ご での 姿 すがた 、 元 もと の 意味 いみ 、そしてギリシア 語 ご での 例 れい です。 接辞 せつじ カタカナ 語 ご での 姿 すがた と、 元 もと の 意味 いみ ギリシア 語 ご の 例 れい συν- シンフォニーのシン。 一緒 いっしょ に、という 関係 かんけい συνεργασία は 協力 きょうりょく 、 συνάντηση は 会合 かいごう δια- ダイアログのダイア。〜を 通っ とおっ て、あいだを、という 関係 かんけい διάρκεια は 持続 じぞく 、 διαφορά は 違い ちがい υπο- ハイポセシスのハイポ。 下 した に、 控えめ ひかえめ に、という 程度 ていど υπουργός は 大臣 だいじん 、 υπόθεση は 仮定 かてい や 事件 じけん υπερ- ハイパーのハイパー。 上 うえ を 越え こえ て、 行き いき 過ぎ すぎ 、という 程度 ていど υπερβολικά は 過度 かど に、 υπεράσπιση は 弁護 べんご αντι- アンチのアンチ。〜に 向かい合っ むかいあっ て、という 関係 かんけい αντίδραση は 反応 はんのう 、 αντιμετώπιση は 対処 たいしょ μετα- メタファーのメタ。〜のあとで、 移り変わっ うつりかわっ て、という 関係 かんけい μεταφορά は 運搬 うんぱん や 比喩 ひゆ 、 μετάδοση は 伝達 でんたつ περι- ペリスコープのペリ。まわりに、という 関係 かんけい περιοχή は 地域 ちいき 、 περίπτωση は 場合 ばあい παρα- パラレルのパラ。そばに、 並ん ならん で、という 関係 かんけい παράδειγμα は 例 れい 、 παράλληλα は 並行 へいこう して 一 ひと つ 目 め の 接辞 せつじ は、 後ろ うしろ の 子音 しいん によって 形 かたち が 変わり かわり ます。 唇 くちびる で 作る つくる 音 おと の 前 まえ では、 最後 さいご の 字 じ が 唇 くちびる の 音 おと に 変わる かわる ——シンフォニーとシンパシーが 違う ちがう 綴り つづり なのは、そのためです。 読む よむ ときに 困る こまる ことはありませんが、 辞書 じしょ で 引く ひく ときに 知っ しっ ていると 役 やく に 立ち たち ます。 同じ おなじ 語根 ごこん に、 違う ちがう 接辞 せつじ 接辞 せつじ の 効き目 ききめ がいちばんよく 分かる わかる のは、 同じ おなじ 語根 ごこん に 違う ちがう 接辞 せつじ が 付い つい た 組 くみ です。 表 ひょう は 三 さん 行 ぎょう です。 語根 ごこん 接辞 せつじ が 変わる かわる と、どう 変わる かわる か 置く おく 、という 語根 ごこん 下 した に 置け おけ ば υπόθεση で 仮定 かてい 。 一緒 いっしょ に 置け おけ ば σύνθεση で 合成 ごうせい 。 離し はなし て 置け おけ ば απόθεση で 沈着 ちんちゃく 運ぶ はこぶ 、という 語根 ごこん 向こう むこう へ 運べ はこべ ば μεταφορά で 運搬 うんぱん 。まわりに 運べ はこべ ば περιφορά で 巡行 じゅんこう 。 上 うえ へ 運べ はこべ ば αναφορά で 報告 ほうこく 立つ たつ 、という 語根 ごこん 下 した に 立て たて ば κατάσταση で 状況 じょうきょう 。 離れ はなれ て 立て たて ば απόσταση で 距離 きょり 。 向かい合っ むかいあっ て 立て たて ば αντίσταση で 抵抗 ていこう 三 さん 行 ぎょう 目 め に 注目 ちゅうもく してください。1.2 で 下 した へという 接辞 せつじ から 状況 じょうきょう を 作り つくり 、 離れ はなれ てという 接辞 せつじ から 距離 きょり を 作り つくり ました。 同じ おなじ 語根 ごこん に 向かい合っ むかいあっ てという 接辞 せつじ を 足す たす と、 抵抗 ていこう になります。 向かい合っ むかいあっ て 立つ たつ —— 日本 にっぽん 語 ご の「 立ち向かう たちむかう 」とほぼ 同じ おなじ 発想 はっそう です。 接辞 せつじ は、 意味 いみ を 裏返す うらがえす こともある 1.2 の 五 いつ つは 向き むき を 足す たす だけでしたが、この 課 か の 接辞 せつじ には 意味 いみ を 裏返す うらがえす ものがあります。 向かい合っ むかいあっ てという 接辞 せつじ がそれです。 同じ おなじ 語根 ごこん に 付ける つける だけで、 賛成 さんせい が 反対 はんたい に、 好感 こうかん が 反感 はんかん に 変わる かわる 。 日本 にっぽん 語 ご の 反 はん ・ 非 ひ ・ 不 ふ と 同じ おなじ 働き はたらき ですが、 一 ひと つ 違い ちがい があります。 日本 にっぽん 語 ご では 反対 はんたい を 表す あらわす 字 じ が 三 みっ つ 以上 いじょう あり、 語 ご ごとにどれを 使う つかう か 決まっ きまっ ています—— 反対 はんたい 、 非 ひ 常識 じょうしき 、 不 ふ 可能 かのう 。 取り違える とりちがえる と 不 ふ 自然 しぜん になる。ギリシア 語 ご では 向かい合っ むかいあっ てという 接辞 せつじ がほぼ 一 ひと つで 足り たり ます 。 組み合わせ くみあわせ に 迷う まよう 場面 ばめん が 少ない すくない ので、 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ にはむしろ 楽 らく です。 もう 一 ひと つ、あいだをという 接辞 せつじ にも 注意 ちゅうい が 要り いり ます。この 接辞 せつじ は「 通り抜ける とおりぬける 」と「 分ける わける 」の 二 ふた つの 向き むき を 持っ もっ ていて、 語 ご によってどちらか 決まり きまり ます。 休暇 きゅうか を 表す あらわす 語 ご は「 切っ きっ て 分ける わける 」ほう、 持続 じぞく を 表す あらわす 語 ご は「 通り抜ける とおりぬける 」ほう。 反対 はんたい に 見える みえる 二 ふた つの 意味 いみ が 同じ おなじ 接辞 せつじ から 出 で ている ので、 語 ご ごとに 確かめ たしかめ てください。 程度 ていど の 二 ふた つは、 対 たい になっている 下 した にという 接辞 せつじ と、 上 うえ を 越え こえ てという 接辞 せつじ は 対 たい です。カタカナ 語 ご でも、ハイポとハイパーは 対 たい になっています。 血糖 けっとう 値 ち が 低けれ ひくけれ ばハイポ、 高けれ たかけれ ばハイパー。ギリシア 語 ご でもそのまま 働き はたらき ます。 面白い おもしろい のは、 下 した にという 接辞 せつじ から 大臣 だいじん という 語 ご ができていることです。 元 もと は「 下 した で 働く はたらく 人 ひと 」。 日本 にっぽん 語 ご の「 大臣 だいじん 」が 上 うえ を 向い むい た 語 ご であるのと 逆 ぎゃく で、ギリシア 語 ご では 仕える つかえる 側 がわ から 見 み ています。ニュースで 最も もっとも 頻繁 ひんぱん に 出る でる 語 ご の 一 ひと つなので、ここで 覚え おぼえ てしまってください。 接辞 せつじ は 綴り つづり でも 見分け みわけ られる 0.2 で、 語末 ごまつ の 綴り つづり が 品詞 ひんし の 印 しるし になっていると 述べ のべ ました。 語頭 ごとう の 接辞 せつじ にも 似 に た 手がかり てがかり があります 。この 課 か の 八 よう つはどれも 母音 ぼいん で 終わる おわる ので、そのあとに 子音 しいん が 二 ふた つ 続く つづく 形 かたち (0.7)になりやすい。 休暇 きゅうか を 表す あらわす 語 ご も、 違い ちがい を 表す あらわす 語 ご も、 地域 ちいき を 表す あらわす 語 ご もそうです。 読む よむ ときに、そこで 一 いち 度 ど 切る きる と 語 ご の 切れ目 きれめ が 見え みえ ます。 逆 ぎゃく に 言え いえ ば、 語頭 ごとう の 二 に 音節 おんせつ を 聞き取れれ ききとれれ ば、 残り のこり は 推測 すいそく できる ということです。 聞き取り ききとり の 編 へん ( 聞 ぶん 編 へん )で 速い はやい 口語 こうご を 扱う あつかう とき、この 手がかり てがかり がそのまま 役 やく に 立ち たち ます。 頻出 ひんしゅつ 文 ぶん で 通す とおす 接辞 せつじ を 見つけ みつけ たら、 意味 いみ の 見当 けんとう がつくか 試し ためし てください。 訳 わけ は 本 ほん 課程 かてい で 起こし おこし た 日本 にっぽん 語 ご です。 文 ぶん 訳 わけ 見る みる ところ Καλές διακοπές! [1] よい 休暇 きゅうか を。 休暇 きゅうか を 表す あらわす 語 ご は、あいだをという 接辞 せつじ と、 切る きる という 語根 ごこん Κάνεις διακοπές εδώ; [2] ここで 休暇 きゅうか 中 ちゅう ですか。 同じ おなじ 語 ご 。する という 動詞 どうし と 組ん くん で「 休暇 きゅうか を 取る とる 」 Οι διακοπές έρχονται. [3] 休暇 きゅうか がやってくる。 同じ おなじ 語 ご の 複数 ふくすう に 冠詞 かんし が 付い つい ている Δεν έχει διαφορά. [4] 違い ちがい はない。 あいだをという 接辞 せつじ と、 運ぶ はこぶ という 語根 ごこん 。あいだで 運び はこび 分ける わける こと Θα δείτε τη διαφορά. [5] 違い ちがい が 分かり わかり ますよ。 同じ おなじ 語 ご に 冠詞 かんし が 付く つく 。 未来 みらい を 示す しめす 一 いち 音節 おんせつ の 語 ご も 見える みえる Αυτό συμβαίνει συνέχεια. [6] これはしょっちゅう 起きる おきる 。 一緒 いっしょ にという 接辞 せつじ と、 持つ もつ という 語根 ごこん 。 続き つづき 、が 元 もと の 意味 いみ Ανυπονομώ για τη συνέχεια. [7] 続き つづき が 楽しみ たのしみ だ。 同じ おなじ 語 ご に 冠詞 かんし が 付い つい ている Ήρθε τρέχοντας στη συνάντηση. [8] 彼 かれ は 会合 かいごう へ 走っ はしっ てきた。 一緒 いっしょ にという 接辞 せつじ 。 出会う であう こと、が 会合 かいごう Αυτό είναι μια μεταφορά. [9] これは 比喩 ひゆ だ。 移り変わっ うつりかわっ てという 接辞 せつじ と、 運ぶ はこぶ という 語根 ごこん Βρες μια ακατοίκητη περιοχή. [10] 人 ひと の 住ん すん でいない 地域 ちいき を 探し さがし て。 まわりにという 接辞 せつじ と、 持つ もつ という 語根 ごこん 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ の 近道 ちかみち 八 よう つを 一 いち 度 ど に 覚えよう おぼえよう としないでください。 対 たい で 覚える おぼえる のが 早い はやい です。 下 した にと 上 うえ を 越え こえ ては 程度 ていど の 対 たい 。 一緒 いっしょ にと 向かい合っ むかいあっ ては 関係 かんけい の 対 たい 。そばにとまわりには 位置 いち の 対 たい 。 残る のこる 二 ふた つ——あいだをと 移り変わっ うつりかわっ ては、どちらも 動き うごき の 語根 ごこん とよく 組み くみ ます。 もう 一 ひと つ。ここまでの 十 じゅう 三 さん の 接辞 せつじ は、 英語 えいご の 学術 がくじゅつ 語 ご をそのまま 読み解く よみとく 道具 どうぐ でもあります。 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ が 英語 えいご で 読む よむ 論文 ろんぶん にも、 同じ おなじ 部品 ぶひん が 入っ はいっ ている。ギリシア 語 ご を 学ぶ まなぶ ことが、 英語 えいご の 語