「共通のもの」をどう語るか――アベラールと普遍論争 — Epoché
解説 多くについて言える言葉 「人間」は、一人だけでなく多くの人について言える。このように多くについて述べられるものが、普遍。アベラールは、普遍性を共通の物ではなく言葉の働きとして捉える。 同じ語が使われることだけで、実在論のすべてを論駁したとしない。 出典1 二人が人間であるということ 「人間」はソクラテスとプラトンそれぞれを指す。二人が人間であることを、一つの共有する実体を持ち込まずに説明する。 二人に共通する点が全くないとか、個々の人が存在しないという意味ではない。 出典1 共通の物がなくても、意味はある 語が何を指すかと、聞いてどんな内容を理解するかを区別する。共通の物がないから無意味な音にすぎない、とはしない。 意味は単なる私的連想や、ある一人の姿の心像とは同じではない。 出典1 区別 「人間」の場合 指すもの ソクラテス、プラトンなど各人 理解する内容 人間であることに関わる内容 否定する説明 一つの共通実体が各人に入ること 参考文献 [1] King, Peter; Arlig, Andrew「Peter Abelard」。 出典