4.6 形容詞の一致 — 性・数・定不定をそろえる — Epoché
この 課 か でできるようになること 形容詞 けいようし を 名詞 めいし の 後ろ うしろ に 置き おき 、 性 せい ・ 数 すう ・ 定 てい 不定 ふてい を 一致 いっち させられる。 人 ひと でないものの 複数 ふくすう が 女性 じょせい 単数 たんすう として 扱わ あつかわ れることを 説明 せつめい できる。 形容詞 けいようし つきの 句 く と、 名詞文 めいしぶん を 見分け みわけ られる。 前提 ぜんてい : 4.5(イダーファ) 形容詞 けいようし は 後ろ うしろ に 来 き て、 三つ みっつ をそろえる 日本語 にほんご では 形容詞 けいようし が 名詞 めいし の 前 まえ に 来 き ます。 大きい おおきい 家 いえ 、 新しい あたらしい 本 ほん 。 英語 えいご も 同じ おなじ です。アラビア 語 ご では 形容詞 けいようし が 名詞 めいし の 後ろ うしろ に 来 き ます。 家 いえ 、 大きい おおきい 、という 並び ならび です。 位置 いち が 違う ちがう だけなら 簡単 かんたん ですが、もうひとつあります。 形容詞 けいようし は 名詞 めいし に 合わせ あわせ て 形 かたち を 変え かえ ます 。 合わせる あわせる のは 三つ みっつ 。 性 せい 、 数 すう 、 定 てい 不定 ふてい です。 性 せい を 合わせる あわせる とは、 名詞 めいし が 女性 じょせい なら 形容詞 けいようし も 女性形 じょせいけい にする、ということです。 女性形 じょせいけい は 3.5 課 か で 扱っ あつかっ たとおり、 語尾 ごび に 丸い まるい ターゥを 足し たし て 作り つくり ます。 色 いろ と 体 からだ の 欠点 けってん を 表す あらわす 型 かた だけは 別 べつ の 作り つくり 方 かた でした。 数 すう を 合わせる あわせる とは、 名詞 めいし が 複数 ふくすう なら 形容詞 けいようし も 複数 ふくすう 形 けい にする、ということです。3.8 課 か で 扱っ あつかっ た 複数 ふくすう の 作り つくり 方 かた が、ここで 効い きい てきます。 定 てい 不定 ふてい を 合わせる あわせる とは、 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし が 付い つい ていれば 形容詞 けいようし にも 付ける つける 、ということです。4.1 課 か で 見 み た「 文 ぶん と 句 く の 見分け みわけ 」が、 実 じつ はこの 一致 いっち の 話 はなし でした。 両方 りょうほう に 定冠詞 ていかんし があれば 句 く 、 片方 かたほう だけなら 文 ぶん です。 そして、この 課 か でいちばん 大事 だいじ な 規則 きそく があります。 人 ひと でないものの 複数 ふくすう は、 文法 ぶんぽう 上 じょう は 女性 じょせい の 単数 たんすう として 扱わ あつかわ れます。 本 ほん が 三 さん 冊 さつ でも 十 じゅう 冊 さつ でも、それを 受ける うける 形容詞 けいようし は 女性 じょせい の 単数 たんすう 形 けい です。 日本語話者 にほんごわしゃ にはまったく 予想 よそう がつかない 規則 きそく ですが、 実際 じっさい の 文章 ぶんしょう で 毎 まい 行 ぎょう のように 出 で てきます。 型 かた の 骨組み ほねぐみ 形容詞 けいようし を 付け つけ た 形 かたち です。 名詞 めいし の 性 せい と 数 かず に 合わせ あわせ て、 形容詞 けいようし が 変わり かわり ます。 名詞 めいし と 形容詞 けいようし 意味 いみ 何 なん を 合わせ あわせ たか بَيْتٌ كَبِيرٌ バイトゥン・カビール 大きい おおきい 家 いえ 男性 だんせい ・ 単数 たんすう ・ 定まっ さだまっ ていない الْبَيْتُ الْكَبِيرُ アル・バイトゥル・カビール その 大きい おおきい 家 いえ 男性 だんせい ・ 単数 たんすう ・ 定まっ さだまっ ている سَيَّارَةٌ كَبِيرَةٌ サイヤーラトゥン・カビーラ 大きい おおきい 車 くるま 女性 じょせい ・ 単数 たんすう 。 形容詞 けいようし に 丸い まるい ターゥ طُلَّابٌ كِبَارٌ トゥッラーブン・キバール 年上 としうえ の 学生 がくせい たち 男性 だんせい ・ 複数 ふくすう 。 形容詞 けいようし も 複数 ふくすう 形 けい كُتُبٌ كَبِيرَةٌ クトゥブン・カビーラ 大きい おおきい 本 ほん ( 複数 ふくすう ) 人 ひと でないものの 複数 ふくすう 。 女性 じょせい 単数 たんすう として 扱う あつかう 最後 さいご の 行 ぎょう が、この 課 か の 要 かなめ です。 本 ほん の 複数 ふくすう に 付く つく 形容詞 けいようし が 女性 じょせい の 単数 たんすう 形 けい になっています。 本 ほん という 語 ご は 男性 だんせい 名詞 めいし ですが、 複数 ふくすう になると 人 ひと でないので 女性 じょせい 単数 たんすう 扱い あつかい になるのです。 この 規則 きそく は 形容詞 けいようし だけでなく、 動詞 どうし にも 代 だい 名詞 めいし にも 及び および ます 。「それらの 本 ほん は 机 つくえ の 上 うえ にある」と 言う いう とき、 動詞 どうし も 代 だい 名詞 めいし も 女性 じょせい 単数 たんすう の 形 かたち を 使い つかい ます。4.12 課 か で 扱い あつかい ます。 実際 じっさい の 文 ぶん で 見る みる 母語 ぼご 話者 わしゃ の 書い かい た 文 ぶん です。 形容詞 けいようし の 一致 いっち が 働い はたらい ています。 文 ぶん 意味 いみ 組み立て くみたて البيت الجديد هنا. [1] その 新しい あたらしい 家 いえ はここです。 定冠詞 ていかんし が 両方 りょうほう に 付い つい た 句 く が 主語 しゅご باب المسجد مفتوح. [2] モスクの 門 もん は 開い ひらい ている。 イダーファが 主語 しゅご 、 形容詞 けいようし が 述語 じゅつご كلمة السر طويلة. [3] パスワードは 長い ながい 。 女性 じょせい 名詞 めいし のイダーファを 受け うけ て、 形容詞 けいようし も 女性形 じょせいけい غرفة معيشتنا مشمسة. [4] 私 わたくし たちの 居間 いま は 日当たり ひあたり がよい。 女性 じょせい 名詞 めいし を 受け うけ て 形容詞 けいようし が 女性形 じょせいけい 3 つ 目 め と 4 つ 目 め では、 主語 しゅご が 女性 じょせい 名詞 めいし なので 述語 じゅつご の 形容詞 けいようし も 女性形 じょせいけい になっています。3 つ 目 め の 主語 しゅご は كلمة السر 「 合い言葉 あいことば 」というイダーファで、 性 せい を 決める きめる のは 1 語 ご 目 め の كلمة です。 述語 じゅつご に 立つ たつ ときも 一致 いっち は 働き はたらき ます。 1 つ 目 め では、 名詞 めいし と 形容詞 けいようし の 両方 りょうほう に 定冠詞 ていかんし が 付い つい ています。だから 句 く であり、そのあとに 述語 じゅつご が 続い つづい て 文 ぶん になっています。 日本語 にほんご ならどう 言う いう か 日本語 にほんご と 並べる ならべる と、アラビア 語 ご の 形容詞 けいようし がどれだけ 手間 てま のかかるものか 分かり わかり ます。 日本語 にほんご の 形容詞 けいようし は 形 かたち を 変え かえ ません 。 大きい おおきい 家 いえ 、 大きい おおきい 車 くるま 、 大きい おおきい 本 ほん 、 大きい おおきい 本 ほん たち—— 名詞 めいし が 何 なん であっても「 大きい おおきい 」のままです。 位置 いち も 常 つね に 名詞 めいし の 前 まえ です。 アラビア 語 ご では、 名詞 めいし を 見 み て 三つ みっつ を 判断 はんだん し、 形容詞 けいようし をそれに 合わせ あわせ ます。 名詞 めいし の 性 せい を 知ら しら ないと 形容詞 けいようし が 付け つけ られない ので、 語 ご を 覚える おぼえる ときに 性 せい もいっしょに 覚える おぼえる ことになります。 この 手間 てま には 見返り みかえり があります。 形容詞 けいようし の 形 かたち を 見れ みれ ば、 どの 名詞 めいし を 修飾 しゅうしょく しているかが 分かる わかる のです。 名詞 めいし と 形容詞 けいようし が 離れ はなれ ていても、 性 せい と 数 かず が 合っ あっ ているものどうしが 結びつき むすびつき ます。 日本語 にほんご では 語順 ごじゅん でしか 示せ しめせ ない 関係 かんけい を、アラビア 語 ご は 形 かたち で 示し しめし ます。 人 ひと でないものの 複数 ふくすう を 女性 じょせい 単数 たんすう 扱い あつかい にする 規則 きそく も、 同じ おなじ 考え かんがえ 方 かた から 出 で ています。 人 ひと か 人 ひと でないかを、 文法 ぶんぽう が 区別 くべつ している のです。 日本語 にほんご にはこの 区別 くべつ がありません。 日本語 にほんご アラビア 語 ご の 並び ならび 形容詞 けいようし の 形 かたち 大きい おおきい 家 いえ 家 いえ 、 大きい おおきい (バイトゥン・カビール) 男性 だんせい 単数 たんすう 大きい おおきい 車 くるま 車 くるま 、 大きい おおきい (サイヤーラトゥン・カビーラ) 女性 じょせい 単数 たんすう 。 丸い まるい ターゥ 大きい おおきい 本 ほん ( 複数 ふくすう ) 本 ほん 、 大きい おおきい (クトゥブン・カビーラ) 女性 じょせい 単数 たんすう 。 人 ひと でないものの 複数 ふくすう 背 せ の 高い たかい 学生 がくせい たち 学生 がくせい たち、 背 せ の 高い たかい (トゥッラーブン・ティワール) 男性 だんせい 複数 ふくすう 。 人 ひと なので 複数 ふくすう 形 けい 日本語 にほんご の 側 がわ は「 大きい おおきい 」が 三 さん 回 かい とも 同じ おなじ 形 かたち です。アラビア 語 ご では 三 さん 通り とおり に 変わり かわり ます。 覚える おぼえる ことが 増える ふえる かわりに、 関係 かんけい がはっきりする ——この 取引 とりひき が、アラビア 語 ご の 文法 ぶんぽう の 基本 きほん 的 てき な 性格 せいかく です。 よくある 誤り あやまり 形容詞 けいようし を 名詞 めいし の 前 まえ に 置く おく 。 日本語 にほんご と 英語 えいご の 癖 くせ です。アラビア 語 ご では 後ろ うしろ です。 前 まえ に 置く おく と、まったく 違う ちがう 意味 いみ に 取ら とら れるか、 意味 いみ を 成し なし ません。 人 ひと でないものの 複数 ふくすう に、 複数 ふくすう 形 けい の 形容詞 けいようし を 付ける つける 。 いちばん 見つけ みつけ にくい 誤り あやまり です。「 大きい おおきい 本 ほん たち」と 言う いう つもりで 形容詞 けいようし を 複数 ふくすう にすると、 母語 ぼご 話者 わしゃ には 不 ふ 自然 しぜん に 響き ひびき ます。 人 ひと でなければ 女性 じょせい 単数 たんすう です。 定冠詞 ていかんし を 片方 かたほう にだけ 付け つけ て 句 く のつもりでいる。 片方 かたほう だけだと 文 ぶん になります。「その 家 いえ は 大きい おおきい 」という 文 ぶん と「その 大きい おおきい 家 いえ 」という 句 く は、 定冠詞 ていかんし の 付き つき 方 かた だけで 分かれ わかれ ます。4.1 課 か で 扱っ あつかっ たとおりです。 女性 じょせい 名詞 めいし の 見分け みわけ 方 かた 形容詞 けいようし を 一致 いっち させるには、 名詞 めいし の 性 せい を 知ら しら なければなりません。 見分け みわけ 方 かた には 規則 きそく があります。 いちばん 確実 かくじつ なのは 語末 ごまつ の 丸い まるい ターゥ です。0.7 課 か で 扱っ あつかっ たとおり、これは 女性形 じょせいけい の 印 しるし なので、この 字 じ で 終わる おわる 名詞 めいし はほぼ 確実 かくじつ に 女性 じょせい です。 丸い まるい ターゥが 無く なく ても 女性 じょせい の 名詞 めいし があります。 体 からだ の 対 たい になっている 部分 ぶぶん 、 国 くに と 町 まち の 名前 なまえ 、そして 語 ご ごとに 決まっ きまっ ているもの 。 手 て ・ 目 め ・ 足 あし は 女性 じょせい 、エジプトも 日本 にほん も 女性 じょせい 、 太陽 たいよう も 風 かぜ も 火 ひ も 女性 じょせい です。 逆 ぎゃく に、 丸い まるい ターゥで 終わる おわる のに 男性 だんせい の 名詞 めいし もわずかにあります。 人名 じんめい がその 代表 だいひょう です。 例外 れいがい は 少ない すくない ので、まず 丸い まるい ターゥで 判断 はんだん してよい でしょう。 種類 しゅるい 例 れい なぜ 女性 じょせい か 語末 ごまつ の 丸い まるい ターゥ مَدِينَة マディーナ( 町 まち ) 丸い まるい ターゥが