0.3 母音 ② ウムラウトと ei/au/eu — Epoché
この 課 か でできるようになること 日本語 にほんご に 無い ない 三つ みっつ の 母音 ぼいん ä ö ü を、 既に すでに 出せる だせる 音 おと に「 唇 くちびる の 丸め まるめ 」を 足し たし て 作れる つくれる 。 二重母音 にじゅうぼいん ei au eu を、ローマ 字 じ 読み よみ に 引きずら ひきずら れず「アイ・アウ・オイ」で 読める よめる 。 ウムラウトが 複数形 ふくすうけい や 活用 かつよう で 意味 いみ を 変える かえる 印 しるし であることを 知り しり 、 Mutter / Mütter を 聞き分け ききわけ られる。 前提 ぜんてい : 0.2( 母音 ぼいん ① a e i o u の 長短 ちょうたん ) 0.2 で 五 いつ つの 母音 ぼいん を 十 じゅう の 音 おと に 分け わけ ました。この 課 か で 母音 ぼいん を 閉じ とじ ます。 残っ のこっ ているのは、 点 てん の 付い つい た 三つ みっつ の 母音 ぼいん (ウムラウト)と、 二 ふた つの 母音 ぼいん が 続く つづく 二重母音 にじゅうぼいん です。ウムラウトは 日本語 にほんご に 無い ない 音 おと ですが、 作り つくり 方 かた は 一 ひと つの 動き うごき で 済み すみ ます 。 二重母音 にじゅうぼいん は 音 おと そのものは 日本語 にほんご にあり、 綴り つづり の 読み よみ 方 かた だけが 問題 もんだい です。 なぜ 日本語話者 にほんごわしゃ はここでつまずくのか ウムラウトの 三つ みっつ のうち、 ä は 日本語 にほんご の「エ」でほぼ 足り たり ます。 困る こまる のは ö と ü で、 日本語 にほんご には「 唇 くちびる を 丸め まるめ たエ」「 唇 くちびる を 丸め まるめ たイ」が 無い ない 。 日本語話者 にほんごわしゃ はこれを「エ」「ユ」「ウ」のどれかで 代用 だいよう し、 schön ( 美しい うつくしい )が schon (もう)に、 Tür (ドア)が「トゥーア」に 聞こえ きこえ ます。 ü を「ユ」で 代用 だいよう する 癖 くせ はとくに 多く おおく 、 über (〜の 上 うえ に)が「ユーバー」になります。「ユ」は j + u で、 始まり はじまり に j の 音 おと が 入っ はいっ てしまうのです。 二重母音 にじゅうぼいん のつまずきは 別 べつ の 種類 しゅるい です。 音 おと は「アイ」「アウ」「オイ」で 日本語 にほんご にあります。 問題 もんだい は 綴り つづり で、 ei を「エイ」、 eu を「エウ」とローマ 字 じ 読み よみ してしまう。 Zeit ( 時間 じかん )は「ツァイト」であって「ツェイト」ではなく、 heute ( 今日 きょう )は「ホイテ」であって「ヘウテ」ではありません。0.1 で ie が 二重母音 にじゅうぼいん ではなく 長い ながい 「イー」だったことも、ここで 思い出し おもいだし てください。 ウムラウトの 作り つくり かた — 唇 くちびる の 丸め まるめ を 足す たす 三つ みっつ とも、0.2 で 出せる だせる ようになった 音 おと に 一 ひと つの 動き うごき を 足す たす だけで 作れ つくれ ます。 舌 した はそのまま、 唇 くちびる だけを 変える かえる のが 要点 ようてん です。 音 おと 作り つくり かた 例 れい ä ( 長 ちょう ) [ɛː] 日本語 にほんご の「エー」。0.2 の 長い ながい e より 口 くち を 開ける あける Käse (チーズ) ä ( 短 たん ) [ɛ] 短い みじかい e と 同じ おなじ 音 おと 。「エ」 Äpfel (リンゴ( 複数 ふくすう )) ö ( 長 ちょう ) [øː] 長い ながい e (「イ」に 寄せ よせ たエ)を 言い いい ながら、 唇 くちびる を「オ」の 形 かたち に 丸める まるめる schön ( 美しい うつくしい ) ö ( 短 たん ) [œ] 短い みじかい e を 言い いい ながら、 唇 くちびる を 軽く かるく 丸める まるめる können (できる) ü ( 長 ちょう ) [yː] 「イー」を 言い いい ながら、 唇 くちびる を「ウ」の 形 かたち に 丸め まるめ て 突き出す つきだす Tür (ドア) ü ( 短 たん ) [ʏ] 短い みじかい i を 言い いい ながら、 唇 くちびる を 軽く かるく 丸める まるめる fünf (5) 手順 てじゅん を 言葉 ことば にすると、こうなります。①「イー」と 伸ばす のばす 。② 声 せい を 止め とめ ずに、 唇 くちびる だけを 口笛 くちぶえ の 形 かたち にする。③ 舌 ぜつ の 位置 いち を 動かさ うごかさ ない。②で 出 で た 音 おと が 長い ながい ü です。 同じ おなじ ことを「エー」から 始めれ はじめれ ば 長い ながい ö になります。「ユ」や「ウ」から 作ろう つくろう とすると 舌 した が 後ろ うしろ に 下がり さがり 、 別 べつ の 音 おと になります。 出発 しゅっぱつ 点 てん は 必ず かならず 「イ」「エ」 で、 唇 くちびる だけを 後 あと から 足し たし てください。 長短 ちょうたん の 規則 きそく は 音 おん 編 へん 1 課 か のとおりです。 Käse ・ schön ・ Tür は 子音 しいん 一 ひと つか h なので 長く ながく 、 Äpfel ・ können ・ fünf は 子音 しいん が 二 ふた つ 以上 いじょう なので 短い みじかい 。 長い ながい ä と 長い ながい e の 違い ちがい ( 口 くち の 開き ひらき )は、 話す はなす 人 ひと によっては 消え きえ ていて、 Käse を 長い ながい e で 言う いう 人 ひと も 多い おおい 。 聞き取り ききとり の 上 うえ では、 ä を「エー」で 出し だし ておけば 困り こまり ません。 二重母音 にじゅうぼいん — 三つ みっつ だけ、 読み よみ は 固定 こてい ドイツ 語 ご の 二重母音 にじゅうぼいん は 三つ みっつ です。 綴り つづり が 二 に 通り とおり ずつありますが、 読み よみ は 一 ひと つに 固定 こてい されています。 綴り つづり 読み よみ 例 れい ei / ai アイ [aɪ̯] Zeit ( 時間 じかん ) ei / ai アイ [aɪ̯] Mai (5 月 がつ ) au アウ [aʊ̯] Haus ( 家 いえ ) au アウ [aʊ̯] Frau ( 女性 じょせい 、 妻 つま ) eu / äu オイ [ɔʏ̯] heute ( 今日 きょう ) eu / äu オイ [ɔʏ̯] Häuser ( 家 いえ ( 複数 ふくすう )) 三つ みっつ とも、 前半 ぜんはん を 強く つよく 、 後半 こうはん を 軽く かるく 添え そえ ます。 日本語 にほんご の「アイ」「アウ」「オイ」は 二拍 にはく ですが、ドイツ 語 ご の 二重母音 にじゅうぼいん は 一拍 いっぱく で、 後半 こうはん は 半分 はんぶん の 長 なが さにも 届き とどき ません。「ツァイト」の「イ」を 短く みじかく 弱く よわく 、と 意識 いしき してください。 eu の 後半 こうはん は 唇 くちびる を 丸め まるめ た「イ」( 短い みじかい ü )なので、「オイ」と「オユ」の 間 あいだ くらいの 音 おと になります。 二重母音 にじゅうぼいん は 常 つね に 長い ながい 母音 ぼいん と 同じ おなじ 扱い あつかい で、0.1 の 長短 ちょうたん の 規則 きそく の 外 そと にあります。 Zeit の 後ろ うしろ に 子音 しいん が 一 ひと つでも、 Haus の 後ろ うしろ に 一 ひと つでも、 読み よみ は 変わり かわり ません。また ie は 二重母音 にじゅうぼいん ではなく 長い ながい 「イー」(0.1 の 規則 きそく ③)で、 ei と 混同 こんどう しやすいので、 Miete (ミーテ)と Meile (マイレ、マイル)を 並べ ならべ て 確かめ たしかめ てください。 ウムラウトは 意味 いみ を 変える かえる 印 しるし 点 てん が 二 ふた つ 付く つく かどうかは、 飾り かざり ではありません。ドイツ 語 ご では 複数形 ふくすうけい ・ 比較 ひかく 級 きゅう ・ 動詞 どうし の 活用 かつよう で 母音 ぼいん にウムラウトが 付き つき 、それで 語形 ごけい が 変わり かわり ます。 点 てん を 落とし おとし て 書け かけ ば 別 べつ の 語 ご になり、 点 てん を 聞き落とせ ききおとせ ば 単数 たんすう と 複数 ふくすう を 取り違え とりちがえ ます。 点 てん なし 点 てん あり Mutter ( 母 はは ) Mütter ( 母 はは ( 複数 ふくすう )) Tochter ( 娘 むすめ ) Töchter ( 娘 むすめ ( 複数 ふくすう )) Bruder ( 兄弟 きょうだい ) Brüder ( 兄弟 きょうだい ( 複数 ふくすう )) Apfel (リンゴ) Äpfel (リンゴ( 複数 ふくすう )) Haus ( 家 いえ ) Häuser ( 家 いえ ( 複数 ふくすう )) Zug ( 列車 れっしゃ ) Züge ( 列車 れっしゃ ( 複数 ふくすう )) schon (もう、すでに) schön ( 美しい うつくしい ) 最後 さいご の 組 くみ だけは 複数形 ふくすうけい ではなく、まったく 別 べつ の 語 ご です。 Sie ist schön. ( 彼女 かのじょ は 美しい うつくしい )と Sie schläft schon. ( 彼女 かのじょ はもう 眠っ ねむっ ている)は、 唇 くちびる を 丸める まるめる かどうかだけで 分かれ わかれ ます。この 組 くみ が 0.3 の 音読 おんどく 課題 かだい の 中心 ちゅうしん です。 複数形 ふくすうけい の 規則 きそく そのものは 形 かたち 編 へん 2.6 で 扱い あつかい 、ここでは「 点 てん が 付け つけ ば 音 おと が 変わり かわり 、 音 おと が 変われ かわれ ば 意味 いみ が 変わる かわる 」ことだけを 押さえ おさえ ます。 日本語話者 にほんごわしゃ の 近道 ちかみち — 「エー」はそのまま ä 0.2 で、 長い ながい e は 日本語 にほんご の「エー」より 狭い せまい と 言い いい ました。 逆 ぎゃく に 言え いえ ば、 日本語 にほんご の「エー」はドイツ 語 ご の 長い ながい ä にほぼ 一致 いっち します 。 Käse 「ケーゼ」、 spät 「シュペート」、 Mädchen 「メートヒェン」。ここは 何 なん も 直さ なおさ なくてよい。 直す なおす のは e の 側 がわ で、 e を 見 み たら「イ」に 寄せ よせ 、 ä を 見 み たら 日本語 にほんご のまま、と 覚える おぼえる と 二 ふた つの 区別 くべつ が 身 み につきます。 ö と ü は、カタカナの 外来語 がいらいご が 手がかり てがかり になります。 Gelände (ゲレンデ)、 Röntgen (レントゲン)、 Müsli (ミューズリー)、 München (ミュンヘン)、 Düsseldorf (デュッセルドルフ)。「レ」「ミュ」「デュ」と 写さ うつさ れているのは、 日本語話者 にほんごわしゃ の 耳 みみ にはこう 聞こえ きこえ た、という 記録 きろく です。 逆 ぎゃく に 言え いえ ば、この「ユ」の 癖 くせ を 外し はずし て 唇 くちびる だけ 丸める まるめる 、というのが 直し なおし 方 かた の 全部 ぜんぶ です。 文 ぶん の 中 なか で 聞く きく ウムラウトと 二重母音 にじゅうぼいん を 実 じつ 文 ぶん で 聞き きき ます。 最初 さいしょ の 二文 にぶん は schön / schon の 対 たい で、 唇 くちびる の 丸め まるめ だけが 違い ちがい ます。 ドイツ 語 ご 日本語訳 にほんごやく Sie ist schön. [1] 美人 びじん だなあ。 Sie schläft schon. [2] 彼女 かのじょ は 既に すでに 眠っ ねむっ ている。 Ich mag Äpfel. [3] 私 わたくし はりんごが 好き すき です。 Schließ die Tür. [4] ドアを 閉め しめ て。 Warte bitte fünf Minuten. [5] 5 分 ふん お 待ち まち ください。 Wir hören Musik. [6] 私 わたくし たちは 音楽 おんがく を 聴い きい ている。 Ich möchte fernsehen. [7] 私 わたくし はテレビを 見 み たいです。 Die Zeit fliegt. [8] 時 とき のたつのは 早い はやい ものだ。 Das Haus ist groß. [9] あの 家 いえ は 大きい おおきい です。 Die Häuser sind groß. [10] あの 家々 いえいえ は 大きい おおきい です。 Es schneit heute. [11] 今日 きょう は 雪 ゆき です。 Bist du mein Freund? [12] 君 きみ は 僕 ぼく の 友達 ともだち なの? 九つ ここのつ 目 め と 十 じゅう 番 ばん 目 め は Haus (アウ)と Häuser (オイ)の 対 たい で、 au にウムラウトが 付く つく と äu