3.19 関係節 — 名詞を後ろから説明する — Epoché
この 課 か でできるようになること 名詞 めいし を 後ろ うしろ から 説明 せつめい する 節 ふし を 作れる つくれる 。 一 ひと つの 語 ご で 全部 ぜんぶ の 場合 ばあい をまかなえることを 知る しる 。 日本 にっぽん 語 ご と 語順 ごじゅん が 逆 ぎゃく になることに、 耳 みみ と 目 め が 慣れる なれる 。 前提 ぜんてい : 3.18( 名詞 めいし 節 せつ )。 この 課 か の 型 かた は、 本 ほん 課程 かてい が 測っ はかっ たところ 散文 さんぶん の 四 よん 文 ぶん に 一 いち 文 ぶん に 出 で ます。 会話 かいわ の 池 いけ では 二十 にじゅう 文 ぶん に 一 いち 文 ぶん しか 出 で ないので、 池 いけ だけを 見 み ていたら 見落とす みおとす ところでした。 説明 せつめい 文 ぶん や 物語 ものがたり を 読む よむ には 欠かせ かかせ ません。 型 かた の 骨格 こっかく — 一 いち 語 ご で 全部 ぜんぶ まかなう 関係 かんけい 節 せつ を 導く みちびく 語 ご は、 日常 にちじょう のギリシア 語 ご では 一 ひと つだけ です。 誰 だれ であっても、 何 なん であっても、 主語 しゅご であっても 目的 もくてき 語 ご であっても、 同じ おなじ 一 いち 語 ご を 使い つかい ます。 表 ひょう は 四 よん 行 ぎょう です。 左 ひだり が 説明 せつめい される 名詞 めいし の 役割 やくわり 、 真ん中 まんなか がその 語 ご がどう 働く はたらく か、 右 みぎ が 日本 にっぽん 語 ご との 違い ちがい です。 説明 せつめい される 名詞 めいし 節 ふし の 中 なか での 働き はたらき 日本 にっぽん 語 ご との 違い ちがい 人 ひと で、 節 ふし の 主語 しゅご になる そこに 住ん すん でいる 人 ひと たち、の 人 ひと たち 日本 にっぽん 語 ご は「 住ん すん でいる 人 ひと たち」と 前 まえ から 掛ける かける 物 もの で、 節 ふし の 主語 しゅご になる そこから 来 き た 語 ご 、の 語 ご これも 日本 にっぽん 語 ご は 前 まえ から 掛ける かける 物 もの で、 節 ふし の 目的 もくてき 語 ご になる いま 読ん よん でいる 字 じ 、の 字 じ 日本 にっぽん 語 ご も 前 まえ から 掛ける かける が、 格 かく の 印 しるし が 無い ない 時 とき や 場所 ばしょ を 指す さす 私 わたくし が 着い つい た 日 ひ 、の 日 ひ 日本 にっぽん 語 ご は「〜した 日 ひ 」と 言う ゆう 四 よん つとも 同じ おなじ 一 いち 語 ご です。 英語 えいご のように 人 ひと と 物 もの で 語 ご を 選び分ける えらびわける 必要 ひつよう も、 格 かく に 合わせ あわせ て 形 かたち を 変える かえる 必要 ひつよう もありません。 ギリシア 語 ご でいちばん 覚え おぼえ やすい 型 かた の 一 ひと つ です。 そして、この 語 ご は 5.10 で「どこですか」を 尋ね たずね た 語 ご と 綴り つづり がそっくり です。 違う ちがう のは 強勢 きょうせい の 印 しるし だけ。 疑問 ぎもん の 語 ご には 印 しるし が 付き つき 、 関係 かんけい 節 せつ の 語 ご には 付き つき ません。 0.3 で 学ん まなん だ 強勢 きょうせい の 印 しるし が、ここで 意味 いみ を 分け わけ ます。 日本 にっぽん 語 ご ならどう 言う ゆう か 日本 にっぽん 語 ご は 名詞 めいし を 前 まえ から 説明 せつめい します。 私 わたくし が 昨日 きのう 会っ あっ た 人 ひと 。ギリシア 語 ご は 後ろ うしろ から 説明 せつめい します。 人 ひと 、 私 わたくし が 昨日 きのう 会っ あっ た。 順序 じゅんじょ がまるごと 逆 ぎゃく です。 これは 慣れ なれ の 問題 もんだい ですが、 慣れる なれる と 利点 りてん があります。 説明 せつめい される 名詞 めいし が 先 さき に 来る くる ので、 何 なん の 話 はなし かがすぐ 分かる わかる 。 日本 にっぽん 語 ご では 長い ながい 修飾 しゅうしょく を 最後 さいご まで 聞か きか ないと、 何 なん を 説明 せつめい されているのか 分かり わかり ません。 もう 一 ひと つ、 日本 にっぽん 語 ご との 大きな おおきな 違い ちがい があります。 日本 にっぽん 語 ご には 関係 かんけい 節 せつ を 導く みちびく 語 ご がありません。 動詞 どうし の 形 かたち を 変え かえ て 名詞 めいし に 直 じか に 付ける つける だけです。ギリシア 語 ご は 必ず かならず 一 いち 語 ご 置く おく 。 置き おき 忘れる わすれる と、 二 ふた つの 文 ぶん が 並ん ならん だだけ になります。 そして、 日本 にっぽん 語 ご の 関係 かんけい 節 せつ には 格 かく の 印 しるし が 消える きえる という 性質 せいしつ があります。 私 わたくし が 会っ あっ た 人 ひと 、と 私 わたくし に 会っ あっ た 人 ひと は、どちらも「 会っ あっ た 人 ひと 」では 区別 くべつ できません。ギリシア 語 ご では、 節 ふし の 中 なか に 代 だい 名詞 めいし を 置い おい て 区別 くべつ することがあります。 この 点 てん ではギリシア 語 ご のほうが 明確 めいかく です。 実 じつ 文 ぶん で 確かめる たしかめる 十 じゅう 文 ぶん あります。 訳 わけ は 本 ほん 課程 かてい で 起こし おこし た 日本 にっぽん 語 ご です。 文 ぶん 訳 わけ 見る みる ところ Με συγχωρείτε, που είναι το ταχυδρομείο; [1] すみません、 郵便 ゆうびん 局 きょく はどこですか。 疑問 ぎもん のほう。 強勢 きょうせい の 印 しるし が 付い つい ている Τι λαμπρή ιστορία που είναι. [2] なんと 見事 みごと な 話 はなし でしょう。 感嘆 かんたん の 言い いい 方 かた 。 関係 かんけい 節 せつ と 同じ おなじ 語 ご を 使う つかう Δεν έχουμε μιλήσει από τότε. [3] あれ 以来 いらい 、 私 わたくし たちは 話し はなし ていません。 時 とき を 指す さす 用法 ようほう 。あのとき から、が 字義 じぎ Ο λαός είμαστε εμείς. [4] 私 わたくし たちこそが 民 たみ です。 強形 きょうけい の 代 だい 名詞 めいし で 主語 しゅご を 強め つよめ ている Δεν είναι όπως εμείς. [5] あの 人 ひと は 私 わたくし たちのような 人 ひと ではありません。 7.14 の たとえる 言い いい 方 かた Υπάρχουν ξενοδοχεία στο νησί; [6] 島 しま にホテルはありますか。 4.5 の ある。 関係 かんけい 節 せつ はまだ 無い ない 形 かたち Το σπίτι βρίσκεται στο χωριό. [7] その 家 いえ は 村 むら にあります。 中動態 ちゅうどうたい の ある。 位置 いち を 言う ゆう Δε φεύγουμε χωρίς εσάς. [8] あなたがたなしでは 行き いき ません。 前置 ぜんち 詞 し のあとの 強形 きょうけい Μου θυμίζει εσάς. [9] それを 見る みる とあなたがたを 思い出し おもいだし ます。 弱形 じゃっけい と 強形 きょうけい が 一 ひと つの 文 ぶん に 並ぶ ならぶ Έχεις τίποτα πιο φτηνό; [10] もっと 安い やすい ものはありますか。 2.11 の 比べる くらべる 形 かたち 。 名詞 めいし を 省い はぶい ている 一 ひと つ 目 め と 二 ふた つ 目 め を 見くらべ みくらべ てください。 同じ おなじ 綴り つづり の 語 ご が、 片方 かたほう には 強勢 きょうせい の 印 しるし があり、 片方 かたほう には 無い ない 。 印 しるし があれば 疑問 ぎもん 、 無けれ なけれ ば 関係 かんけい 節 せつ か 感嘆 かんたん です。 0.3 で「 強勢 きょうせい の 印 しるし は 意味 いみ を 変える かえる 」と 学ん まなん だことが、ここで 文 ぶん の 型 かた を 分け わけ ています。 よくある 誤り あやまり 誤り あやまり その 一 いち 、 導く みちびく 語 ご を 落とす おとす 。 日本 にっぽん 語 ご には 対応 たいおう する 語 ご が 無い ない ので、いちばん 起き おき やすい 誤り あやまり です。 必ず かならず 一 いち 語 ご 置き おき ます。 誤り あやまり その 二 に 、 日本 にっぽん 語 ご の 順 じゅん で 組み立てる くみたてる 。 説明 せつめい を 先 さき に 言っ いっ てしまう 誤り あやまり です。 名詞 めいし が 先 さき 、 説明 せつめい が 後ろ うしろ 。 ここは 口 くち が 覚える おぼえる まで 繰り返す くりかえす ほかありません。 誤り あやまり その 三 さん 、 疑問 ぎもん の 語 ご と 混同 こんどう する。 綴り つづり が 同じ おなじ なので、 書く かく ときに 強勢 きょうせい の 印 しるし を 付け つけ てしまいます。 関係 かんけい 節 せつ の 語 ご には 印 しるし を 付け つけ ません。 広げる ひろげる — 長い ながい 文 ぶん がほどける この 課 か の 型 かた を 覚える おぼえる と、 読める よめる 文 ぶん の 長 なが さが 変わり かわり ます 。 散文 さんぶん の 長い ながい 文 ぶん は、たいてい 名詞 めいし に 説明 せつめい が 後ろ うしろ から 足さ たさ れた 形 かたち です。 導く みちびく 語 ご を 見つけ みつけ たら、そこで 文 ぶん を 切っ きっ てください。 前 まえ が 骨 ほね 、 後ろ うしろ が 説明 せつめい です。 7.10 から 7.16 までの 八 はち 篇 へん にも、この 型 かた が 何 なん 度 ど も 出 で ていました。 アテネでは 見つから みつから ない 味 あじ 、 そこから 来 き た 語 ご 、 そこに 住ん すん でいる 人 ひと たち 。 読ん よん だときには 気づか きづか なかったかもしれませんが、 全部 ぜんぶ この 型 かた です。 そして 3.20 では、 書き言葉 かきことば でだけ 使う つかう もう 一 ひと つの 関係 かんけい 節 せつ を 扱い あつかい ます。 散文 さんぶん の 二十 にじゅう 文 ぶん に 一 いち 文 ぶん に 出る でる 型 がた で、 池 いけ ではほとんど 見かけ みかけ ません。 そして、この 一 いち 語 ご には 時 とき と 場所 ばしょ を 指す さす 働き はたらき もあります。 私 わたくし が 着い つい た 日 ひ 、 私 わたくし たちが 会っ あっ た 場所 ばしょ 。 日本 にっぽん 語 ご なら「〜した 日 ひ 」「〜した 場所 ばしょ 」と、やはり 前 まえ から 掛け かけ ます。ギリシア 語 ご では 同じ おなじ 一 いち 語 ご を 後ろ うしろ に 置く おく だけで 済む すむ 。 覚える おぼえる 語 ご が 増え ふえ ません。 もう 一 ひと つ、 話し言葉 はなしことば での 使い つかい 方 かた を 書い かい ておきます。 この 語 ご は、 感嘆 かんたん にも 使わ つかわ れます。 なんと 美しい うつくしい 、なんとひどい。 日本 にっぽん 語 ご の「なんと」にあたる 働き はたらき で、これも 同じ おなじ 一 いち 語 ご です。 関係 かんけい 節 せつ と 感嘆 かんたん と、 二 ふた つの 働き はたらき が 同じ おなじ 語 ご に 入っ はいっ ている——ギリシア 語 ご らしい 使い回し つかいまわし です。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 順序 じゅんじょ を 直す なおす 次 つぎ の 日本 にっぽん 語 ご を、ギリシア 語 ご の 順 じゅん に 並べ替え ならべかえ てください。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあります。 私 わたくし が 昨日 きのう 会っ あっ た 人 ひと そこに 住ん すん でいる 人 ひと たち いま 読ん よん でいる 本 ほん 私 わたくし が 着い つい た 日 ひ 練習 れんしゅう 2 — 印 しるし を 付ける つける か 次 つぎ の 場面 ばめん で、その 語 ご に 強勢 きょうせい の 印 しるし を 付け つけ ますか。 どこですか、と 尋ねる たずねる 私 わたくし が 住ん すん でいる 町 まち 、と 説明 せつめい する なんと 美しい うつくしい 、と 感嘆 かんたん する どこへ 行く いく のか、と 尋ねる たずねる 練習 れんしゅう 3 — 音読 おんどく 実 じつ 文 ぶん の 十 じゅう 文 ぶん を、 音声 おんせい のあとについて 声 こえ に 出し だし てください。 一 ひと つ 目 め と 二 ふた つ 目 め を 続け つづけ て 読み よみ 、 強勢 きょうせい の 違い ちがい を 口 くち で 作る つくる こと 。 印 しるし のあるほうは 強く つよく 、 無い ない ほうは 弱く よ