多くのものと一なるもの――プロティノスと新プラトン主義 — Epoché
解説 多くのものにも、まとまりがある プロティノスは、多くのものがあるためにも、それぞれを一つとして成り立たせる統一が必要と考える。より単純な原理へ説明をさかのぼり、究極の一者を置く。 事典が再構成する論証の入口。一者は一個の物体や、宇宙のどこかにある最大の物体ではない。 出典1 一者・知性・魂を区別する 一者は多くのものの根拠となる単純な原理。知性には、互いに結びつくイデアがある。魂は、身体の諸働きを一つの生へまとめる非物体的な原理として説明される。 三つは空間の三階や、人の三つの心理機能だけではない。知性を個人の頭脳、魂を身体の中の物体と同一視しない。 出典1 流出は、物が流れて減ることではない 流出とは、先の原理に依存して次のあり方が成り立つという説明。一者から知性などが成り立っても、一者が減ったり変わったりするわけではない。一者は善とも呼ばれるが、個々のもののような限定された性質では言い表せないとされる。 先後は存在の上での依存であり、時刻順の宇宙創造ではない。言い表しにくいから存在しない、あるいは何でも語れる、という結論にしない。 出典1 存在のあり方を分けた見取り 原理 この説での役割 一者 多の根拠となる単純な原理 知性 イデアが結びつくあり方 魂 生の諸働きをまとめる 場所の三階や、時間順の誕生を描く表ではない。プロティノスの形而上学の紹介。 参考文献 [1] Kalligas, Paul「Plotinus」。 出典