6.5 北京の四季 — Epoché
この篇でできるようになること 四つの季節について、月、天気、人の行動を本文から抜き出せます。 季節と月を結び付け、中国語で言えます。 自分の土地の季節を、月、天気、人の行動の三文で説明できます。 前提 :6.4。北京の四季を説明する本文です。初めは細かい語より、各段落がどの季節を扱っているかを見つけましょう。 同じ順で四つの季節を読む 全体は六段落です。第一段が導入、その後に春、夏、秋、冬が一段落ずつあり、最後に書き手の好きな季節を述べます。四季の段落は、初めに月を示し、天気や景色、人の行動へ進みます。同じ順で読むと、どこが違うかが見つけやすくなります。 段落 最初に探す語 読むときの問い 導入 四个季节 何について説明するか 春 春天 花や風はどうか 夏 夏天 雨の日と夜に人は何をするか 秋 秋天 空、果物、書き手の記憶はどうか 冬 冬天 雪の後と家の中で何をするか まとめ 我最喜欢 どの季節を選び、何を挙げるか 月が見つかったら、次に天気を述べる短い文へ進みます。その後で人が何をするかを探してください。すべての文を一度に覚えようとせず、同じ欄に入る情報を四つの段落から集めます。春の風、夏の雨、秋の空、冬の雪が、それぞれの場面を思い浮かべる手がかりです。 季節と月、天気の言い方 春天是三月、四月和五月。 は、この文章で春に当たる月を示しています。季節の後に 是 を置き、月を並べます。月の名前は数と 月 の組み合わせです。漢字を日本語で読んで終わらず、中国語の音で口に出しましょう。 季節 本文の月 月の順 春天 三月、四月和五月 三月から五月 夏天 六月、七月和八月 六月から八月 秋天 九月、十月和十一月 九月から十一月 冬天 十二月、一月和二月 年をまたぐ順 天気や状態は別の形です。 夏天很热 は夏が暑いこと、 天很高 は空が高いことを述べます。ここでは、形容詞が状態を言う役割を持っています。 天気を言うときまで 是 を入れないでください。 夏天很热 の並びは、夏、暑いという状態です。季節を月に結び付ける文と、状態を述べる文を分けて考えます。 秋の 不冷不热 は「寒くも暑くもない」です。寒くない、暑くない、という二つを続けています。 不冷不热 の間に 和 を足しません。本文の春の文には 不冷也不热 もありますが、秋の短い形は四字を続けて読みます。 短い文から違いをつかむ 冬天的白天很短,晚上很长。 は「冬は昼が短く、夜が長い」です。短い、長いという反対の状態を並べるだけで、違いが伝わります。この箇所には「しかし」や「だから」に当たる語はありません。二つの文を結ぶ語を探すより、何と何を比べているかを確かめます。 春の 风里有土。 は、風の中に土が混じるという具体的な描写です。「風が強い」だけでなく、風で何が運ばれるかを書いています。秋の 学校门口的老人一天卖两百斤苹果。 も、一日に売るりんごの量で場面を描きます。 斤 は重さの単位で、中国の一斤は五百グラムです。形容詞だけから景色を思い浮かべるのでなく、書かれた物や数も手がかりにしてください。 書くときも、まず二つの季節で何を比べるかを一つ選びます。昼の長さなら長さ、暑さなら暑さをそろえてください。一方で天気、もう一方で好きな果物だけを書くより、違いを読み取りやすくなります。 秋の段落から最後の一文へ 秋天是北京最好的季节。 は、秋が北京でいちばんよい季節だという言葉です。本文では、そう言う人が多いと書かれています。 最 が形容詞の前にあり、いちばん、という意味を添えます。 秋の段落では、街の様子を説明した後に書き手自身が出てきます。北京に来た季節と、その日の天気を覚えているという記憶です。 我也是秋天到北京的。 は「私が北京に来たのも秋だった」という意味です。この形( 是…的 )は後の課で学びます。最後の段落の「秋が好きだ」という言葉には、空気や果物への思いだけでなく、この場所と人々を知った季節だという思いもつながります。 最後の段落を読んだ後で秋の段落へ戻り、書き手の記憶がどこから始まるかを確かめてください。季節一般の説明と、書き手個人の経験を分けて読んでみましょう。そうすると、同じ秋についての文でも役割が違うことが分かります。 語釈 語 品詞 意味 日本語との差 例文 訳 季节 名詞 季節 北京有四个季节。 北京には四つの季節がある。 春天 名詞 春 春天的风很大。 春は風が強い。 夏天 名詞 夏 夏天很热,雨也多。 夏は暑く、雨も多い。 秋天 名詞 秋 我最喜欢秋天。 私は秋がいちばん好きだ。 冬天 名詞 冬 冬天很冷。 冬は寒い。 风 名詞 風 风很大 風が強い 土 名詞 土・砂ぼこり ここでは風に混じるもの 风里有土 風に砂ぼこりがまじっている 空气 名詞 空気 空气很干净 空気がきれいだ 干净 形容詞 きれいだ 空气很干净 空気がきれいだ 安静 形容詞 静かだ 很安静 とても静かだ 対訳 導入 北京には四つの季節があります。季節ごとに天気は違います。ここの人たちは、北京の四季はどれ一つとしてほかと似ていないと言います。 春 春は三月、四月、五月です。春の天気はよく、寒くも暑くもありません。公園の木には花がたくさん咲いています。白い花も赤い花もあります。お年寄りは木の下で歌い、子供たちはそばを走っています。春は風が強く、土が混じっています。この時期は外へ出るのを好まない人も多く、部屋から外の花を眺める人もいます。 夏 夏は六月、七月、八月です。とても暑く、雨も多い季節です。朝も昼も雨が降ることがあります。雨のときは通りの人が少なくなります。雨が上がると空気がきれいになり、空は青くなります。夏の夜、多くの人が外で食事をし、酒を飲み、話をします。子供たちは広場を走っています。この時期の北京は夜もにぎやかです。 秋 秋は九月、十月、十一月です。多くの人が、秋は北京でいちばんよい季節だと言います。寒くも暑くもなく、空が高いです。通りの木々は黄色のものも赤いものもあります。この季節は果物が豊富で、りんごは大きくて安いのです。学校の門の所にいるお年寄りは、一日に二百斤のりんごを売ります。私が北京に来たのも秋でした。その日の天気を覚えています。 冬 冬は十二月、一月、二月です。とても寒く、風が強くて空に雲はありません。雪が降ることもあります。雪の後、公園は一面真っ白です。子供たちは大喜びで、雪の上を走ったり、字を書いたりします。冬は昼が短く、夜が長くなります。人々は家で食事をし、話をします。一年でいちばん静かな時期です。 まとめ 私は秋がいちばん好きです。空が高く、空気がきれいで、果物がたくさんあります。秋は、私がこの場所を知り、ここの人々を知った季節なのです。 練習 四つの季節それぞれについて、月、天気、人がすることを本文から抜き出して三列の表を作ってください。 月を入れて書いてください: 秋天是()、()和()。/冬天是()、()和()。 是 が必要なら入れ、不要なら空欄を詰めて書いてください: 夏天()很热。/春天()三月、四月和五月。 本文を閉じ、春と夏に当たる月を、季節から始まる中国語の文で言ってください。 自分の住む土地の好きな季節を、月、天気、人がすることの順に中国語三文で書いてください。 衣服・大衣・洗澡・健康 のうち二つ以上を使い、冬か夏の暮らしを二文で書いてください。 二つの季節を選び、短い二文を並べて違いを書いてください。「しかし」「だから」に当たる語を使わず、比べるものをそろえます。 空气・干净 を使い、本文の夏の雨の後を一文で書いてください。 水果・苹果 を使い、秋の食べ物について一〜二文書いてください。 白天・晚上 を使い、冬の昼と夜を比べる文を書いてください。 音読:本文の四季の段落を一つずつ声に出し、月の後で軽く間を置きます。天気から人の行動へ移る所を確かめてください。 この篇のまとめ 導入、四つの季節、まとめの順で読みます。 季節と月を結ぶ文と、天気の状態を述べる文を分けます。 具体的な物や数、短い文の並びから違いをつかみます。 秋の段落に現れた書き手の記憶が、最後の好みにつながります。 次の篇へ 次の6.6「市場で」では、地の文の間に会話が入ります。母が値段を尋ね、少し値切って、折り合うまでのやりとりを読みます。 答え 月は上の表のとおりです。天気と行動の例は、春なら 风很大/老人在树下唱歌 、夏なら 雨也多/孩子们在广场上跑 、秋なら 天很高/学校门口的老人一天卖两百斤苹果 、冬なら 冬天很冷/人们在家里吃饭 です。 九月、十月、十一月/十二月、一月、二月 。本文の二つの段落の最初にあります。 一つ目は不要、二つ目は 是 。本文では 夏天很热 と 春天是三月、四月和五月。 です。 春天是三月、四月和五月。/夏天是六月、七月和八月。 作文の一例です。 我喜欢十月。 天气很凉快。 人们在公园散步。 作文の一例です。 冬天我穿大衣。 我每天洗澡。 作文の一例です。 夏天白天很长。 冬天白天很短。 下雨以后,空气很干净,天很蓝。 这个季节的水果很多,苹果很大,也很便宜。 冬天的白天很短,晚上很长。 参考文献 Epoché『 北京的四个季节 』。この課程のために書き下ろした文章で、外部からの引用を含まない。CC BY 4.0。出所:当館(Epoché オリジナル・読編 A 段)。