6.37 레디메이드 인생(レディメイド人生)抄 — Epoché
前提 ぜんてい : 6.36 まで。 この 篇 へん でできるようになること K 社長 しゃちょう の 勧め すすめ とPの 問い とい を、 引用 いんよう の 形 かたち で 短く みじかく 伝え つたえ られる。 説教 せっきょう の 直後 ちょくご の 限定 げんてい 表現 ひょうげん を 読み よみ 、 皮肉 ひにく の 根拠 こんきょ を 本文 ほんぶん から 示せる しめせる 。 空想 くうそう の 金額 きんがく を 万 まん の 単位 たんい で 区切っ くぎっ て 読み書き よみかき できる。 Pの 予定 よてい ・その 場 ば の 決意 けつい ・ 相手 あいて への 約束 やくそく を 言い分け いいわけ られる。 この 文章 ぶんしょう について 蔡 さい 萬 よろず 植 しょく の『レディメイド 人生 じんせい 』の 抄 しょう です。 就職 しゅうしょく を 頼み たのみ に 来 き たPは、K 社長 しゃちょう から 農村 のうそん へ 帰れ かえれ と 説か とか れます。 話 はなし は 編集 へんしゅう 局 きょく 長 ちょう Cとの 立ち話 たちばなし 、 光 ひかり 化 か 門 もん の 紀念 きねん 碑 ひ 閣 かく 、 煙草 たばこ 屋 や 、 三 さん 円 えん を 増やす ふやす 空想 くうそう 、 三清 さんせい 洞 どう の 部屋 へや 、 故郷 こきょう の 兄 あに の 手紙 てがみ へと 進み すすみ ます。まずPの 一日 ついたち を 追い おい 、 二 に 度 ど 目 め に 途中 とちゅう の 歴史 れきし の 語り かたり を 読み よみ ましょう。 冒頭 ぼうとう はK 社長 しゃちょう の「どこかに 空い あい た 席 せき でもないとな」という 台詞 せりふ です。 途中 とちゅう の 탈락 は 原文 げんぶん の 欠け かけ を 示し しめし ます。 見え みえ ている 前後 ぜんご の 文章 ぶんしょう から 筋 すじ を 追い おい ます。 語釈 ごしゃく — 仕事 しごと と 暮らし くらし 語 ご この 文章 ぶんしょう での 意味 いみ 인텔리 ・ 레디메이드 知識 ちしき 人 にん ・ 出来合い できあい 。 教育 きょういく によって 大量 たいりょう に 送り出さ おくりださ れたのに 仕事 しごと がない 人々 ひとびと と、 題 だい の「 出来合い できあい の 人生 じんせい 」を 重ね かさね ます。 부르주아지 ・ 구직꾼 ブルジョアジー・ 職 しょく を 探す さがす 人 ひと 。 社会 しゃかい の 階級 かいきゅう を 語る かたる 語 ご と、 職探し しょくさがし の 人 ひと をぞんざいに 呼ぶ よぶ 語 ご です。 방세 ・ 전깃불값 ・ 사글세 部屋代 へやだい ・ 電灯 でんとう 代 だい ・ 月 がつ 単位 たんい などで 払う はらう 借り賃 かりちん 。Pが 現実 げんじつ に 払わ はらわ ねばならない 金 かね です。 생일 〔 勞動 ろうどう 〕・ 월사금 この 생일 は 労働 ろうどう の 意味 いみ で、 誕生 たんじょう 日 ひ の 話 はなし ではありません。 월사금 は 月謝 げっしゃ 。 兄 あに の 手紙 てがみ を 読む よむ 鍵 かぎ です。 어데 ・ 알어듣겠는데요 ・ 너댓 ・ 거진 ・ 혼자말 底本 ていほん の 字 じ 。ふつうは 어디 ・ 알아듣겠는데요 ・ 네댓 ・ 거의 ・ 혼잣말 。 행셋거리 ・ 찌스레기 見栄 みえ を 張る はる 道具 どうぐ ・かけら。 底本 ていほん の 字 じ 。ふつうは 행세 、 찌꺼기 などの 語 ご で 意味 いみ を 捉え とらえ ます。 文法 ぶんぽう メモ — 説教 せっきょう のあとに 来る くる 言葉 ことば 해왔을 따름이다 は「 言っ いっ てきたにすぎない」、 썼을 뿐이지 は「 使っ つかっ てきただけだ」。 立派 りっぱ に 聞こえる きこえる 説教 せっきょう のあとに、 語り手 かたりて が 実際 じっさい の 根拠 こんきょ と 使い道 つかいみち を 明かし あかし ます。 限定 げんてい の 意味 いみ と、 置か おか れた 場所 ばしょ を 一緒 いっしょ に 読み よみ ましょう。 해왔을 ・ 썼을 の 中 なか には 過去 かこ を 表す あらわす 았 ・ 었 があります。ここでの ㄹ を 未来 みらい の 予告 よこく と 読む よむ のでなく、「これまで 言っ いっ てきた・ 使っ つかっ てきた」という 内容 ないよう を 限定 げんてい の 表現 ひょうげん に 結びつけ むすびつけ ます。 것이 아니었었다 は「そういうものではなかった」。この 箇所 かしょ では、 現実 げんじつ に 基づく もとづく 根拠 こんきょ がもともとなかったと、 過去 かこ の 説教 せっきょう を 振り返り ふりかえり ます。『 감자 』のかつての 家 いえ の 身分 みぶん を 振り返る ふりかえる 文 ぶん とは、 否定 ひてい する 対象 たいしょう が 違い ちがい ます。 그렇겠지요 は「そうなんでしょうね」。 丁寧 ていねい さを 保ち たもち ながら、Pが 社長 しゃちょう の 話 はなし を 空想 くうそう だと 切り返し きりかえし ます。 아니 하였다 は「しなかった」、 아니 되니 は「ならないので」。 長い ながい 否定 ひてい の 形 かたち が 地 ち の 文 ぶん の 堅い かたい 調子 ちょうし を 作り つくり ます。 命令 めいれい を 伝える つたえる 形 かたち は 型 かた 編 へん 18 課 か です。 帰れ かえれ という 指示 しじ 、 作れ つくれ という 指示 しじ 、 誰 だれ が 払う はらう かという 問い とい を、それぞれ 命令 めいれい の 引用 いんよう と 疑問 ぎもん の 引用 いんよう に 分け わけ ます。 読み よみ どころ — 大きく おおきく なる 金 かね と 消え きえ ない 支払い しはらい 紀念 きねん 碑 ひ 閣 かく のそばから、 教育 きょういく の 拡大 かくだい と 職業 しょくぎょう を「 供給 きょうきゅう 」する 社会 しゃかい の 語り かたり へ 移り うつり ます。 学べ まなべ と 励まさ はげまさ れた 人々 ひとびと に、 今 いま は 仕事 しごと の 需要 じゅよう がない。 개밥의 도토리다 という「 犬 いぬ の 餌 えさ に 交じっ まじっ た 団栗 どんぐり 」の 比喩 ひゆ と、 名詞 めいし で 言い切る いいきる 文 ぶん が、その 行き場 ゆきば のなさを 短く みじかく 突きつけ つきつけ ます。 煙草 たばこ 屋 や では、Pは 安い やすい 銘柄 めいがら を 差し出さ さしださ れたことに 腹 はら を 立て たて 、 別 べつ の 銘柄 めいがら に 換え かえ させます。しかし 主人 しゅじん の 反応 はんのう は 淡々 たんたん としています。Pの 見栄 みえ と 相手 あいて の 無 む 関心 かんしん が すれ違う すれちがう 場面 ばめん です。 三 さん 円 えん の 勘定 かんじょう では、 途中 とちゅう で192 円 えん を200 円 えん とし、12,800 円 えん の 端数 はすう 800 円 えん を 捨て すて ています。「 十 じゅう 八 はち 回 かい 」と 本人 ほんにん が 考える かんがえる 部分 ぶぶん と、 実際 じっさい に 並ぶ ならぶ 数字 すうじ を 分け わけ ましょう。 金 きん が 増え ふえ た 空想 くうそう は、すぐに 部屋代 へやだい と 食費 しょくひ の 問題 もんだい へ 戻り もどり ます。 大きな おおきな 数 すう は 万 よろず で 区切り くぎり ます。たとえば57,300は 오만 칠천삼백 。 日常 にちじょう の「 一 いち 万 まん 」は 만 がよく 使わ つかわ れ、 本文 ほんぶん の 일만 は 一 いち を 明示 めいじ する 言い いい 方 かた です。どちらも 同じ おなじ 数 かず を 表し あらわし ます。 兄 あに の 手紙 てがみ は、 空想 くうそう で 先延ばし さきのばし にしていた 暮らし くらし に 子ども こども の 養育 よういく を 突きつけ つきつけ ます。Pの 不満 ふまん を 読む よむ ときは、 兄 あに が 学費 がくひ と 食費 しょくひ を 負担 ふたん してきた 経緯 けいい も 合わせ あわせ て 考え かんがえ ましょう。 対訳 たいやく 「なあ、どこかに 空い あい た 席 せき でもないとな。」 K 社長 しゃちょう は 安楽 あんらく 椅子 いす にふかふかと 埋まっ うまっ た 体 からだ をうしろへぐいっと 反らし そらし ながら、あくびでもするように 気 き の 抜け ぬけ た 返事 へんじ をする。じつは 彼 かれ は 両腕 りょううで をぐうっと 伸ばし のばし て、 伸び のび の 一 ひと つでもしたいのをやっと 我慢 がまん している 様子 ようす だ。 このK 社長 しゃちょう と 丸い まるい 卓子 たくし を 間 あいだ に 置い おい て、うやうやしく 向かい合っ むかいあっ て 座り すわり 、 顔 かお には「 私 わたくし は 先輩 せんぱい である 先生 せんせい をきわめて 尊敬 そんけい し 仰慕 ぎょうぼ しております」という 卑屈 ひくつ な 微笑 びしょう を 浮かべ うかべ 、 口 くち の 立た たた ない 口 くち を 尽くし つくし て 職業 しょくぎょう の 物乞い ものごい の、 口 くち 乞い こい の 文句 もんく を 長々 ながなが と 並べ ならべ ていたP……Pはしかし、 就職 しゅうしょく 運動 うんどう に 百戦 ひゃくせん 百 ひゃく 敗 はい の 老兵 ろうへい であるから、K 氏 し の 力 ちから も 入ら はいら ない 一言 ひとこと の 拒絶 きょぜつ にも、あらためて 失望 しつぼう もしない。 返事 へんじ がそう 出 で たのだから、これ 以上 いじょう せがんでも 仕方 しかた がないのだが、 当て あて もなく 一言 ひとこと だけ 言っ いっ てみるのである。 「そうでございますね、そういうことでしたら、いま 直ちに ただちに どうかしてくださいと 無理 むり にせがむわけにもまいりませんが……それでは、この 次 つぎ に 欠員 けついん が 出る でる とかしたら、そのときはぜひ……。」 こう 言っ いっ て、Pはそれまでそらしていた 顔 かお を 向け むけ て、K 社長 しゃちょう を 用心 ようじん 深く ふかく 見上げ みあげ た。しかしK 社長 しゃちょう は、まず 首 くび を 左右 さゆう に 二 に 度 ど ほど 振っ ふっ てから、 相 あい 変わら かわら ずあくび 混じり まじり の 返事 へんじ をする。 「 欠員 けついん がそんなに 出る でる ものかね……それに、たまに 欠員 けついん が 出る でる としても、 有力 ゆうりょく な 候補 こうほ 者 しゃ が 何十 なんじゅう 人 にん と 詰まっ つまっ ているものだから……。」 Pは 何 なん も 言わ いわ ずに 頭 あたま を 垂れ たれ た。もう 完全 かんぜん に 駄目 だめ になったのだ。ごきげんよう、と 言っ いっ て 立ち上がる たちあがる しかない。 仕方 しかた がなくなったのだから「はい、そうですか」と、さっさと 立ち上がる たちあがる べきなのだが、それまで 慎み深く つつしみぶかく お 仕え つかえ していた 態度 たいど に 比べ くらべ て、それがあまりにも 面の皮 つらのかわ の むず痒い むずがゆい 変わり身 かわりみ であると 分かっ わかっ ているので、 失望 しつぼう でもしたふりをして、しばらくもう 少し すこし 座っ すわっ ているのである。 「まったく 困っ こまっ たことだよ。」 K 社長 しゃちょう は、Pが 落胆 らくたん しているのを 見 み て、べつに 元手 もとで のかかることではないので、 心 こころ をこめて 心配 しんぱい を 分け わけ てやる。 「あんなに 立派 りっぱ な 青年 せいねん たちが 仕事 しごと がなくて、あんなに 苦労 くろう しているとは。」 Pは 胸 むね のうちで「ふん」と 鼻 はな を 鳴らし ならし たが、 何 なん の 返事 へんじ もしなかった。K 社長 しゃちょう は、Pがもうこれ 以上 いじょう せがまないだろうと 安心 あんしん したので、さきほどのあくび 混じり まじり に「 空い あい た 席 せき でもないとな」と 言っ いっ た 気 き の 抜け ぬけ た 態度 たいど は 捨て すて て、 彼 かれ が 常 つね に 胸 むね に 埋め うめ ておいて 青年 せいねん たちにひとくだり 聞か きか せてやる 訓話 くんわ を 取り出す とりだす 。 「しかしね、 私 わたくし が 常 つね に 言う いう ことだが……あんなに 就職 しゅうしょく ばかりしようと 苦労 くろう するものではないよ。 都会 とかい で 月給 げっきゅう 暮らし くらし をしようとするだけでなく、 農村 のうそん へ 帰っ かえっ て……。」 「 農村 のうそん へ 帰っ かえっ て 何 なん をするんですか。」 Pは 言葉 ことば の 途中 とちゅう を 断ち割っ たちわっ て、いきなり 問い返し といかえし た。 彼 かれ はもう 就職 しゅうしょく 運動 うんどう は 駄目 だめ になったのだから、 胸 むね のすくように 議論 ぎろん でもしてみたいのである。 「はあ。それがまるで 分かっ わかっ ていない 話 はなし だ…… 朝鮮 ちょうせん は 農業 のうぎょう 国 こく であり、 農民 のうみん が 全 ぜん 人口 じんこう の 八 はち 割 わり にもなるのだから、