3.9 弱い語根 ① — 真ん中と語末が消える — Epoché
この 課 か でできるようになること 真ん中 まんなか が 弱い よわい 語根 ごこん の 変化 へんか を、 過去 かこ と 現在 げんざい で 追える おえる 。 語末 ごまつ が 弱い よわい 語根 ごこん の 変化 へんか を、 過去 かこ と 現在 げんざい で 追える おえる 。 活用 かつよう 形 けい から 語根 ごこん を 復元 ふくげん し、 辞書 じしょ を 引ける ひける 。 前提 ぜんてい : 3.8( 複数 ふくすう の 作り つくり 方 かた ) よく 使う つかう 動詞 どうし ほど、 語根 ごこん が 隠れる かくれる ここまで 扱っ あつかっ てきた 語根 ごこん は、3 つとも 子音 しいん がしっかりした 語根 ごこん でした。 書く かく 、 学ぶ まなぶ 、 知る しる 、 開ける あける ——どれも 活用 かつよう しても 3 つの 子音 しいん が 見え みえ ています。 ところが、 語根 ごこん に ワーウかヤーゥが 入っ はいっ ている と 話 はなし が 変わり かわり ます。この 2 つの 字 じ は、0.2 課 か で 見 み たとおり 長母音 ちょうぼいん も 表し あらわし ます。だから 活用 かつよう の 途中 とちゅう で 長母音 ちょうぼいん に 化け ばけ たり、まわりの 母音 ぼいん に 吸収 きゅうしゅう されて 消え きえ たりするのです。こうした 語根 ごこん を 弱い よわい 語根 ごこん と 呼び よび ます。 困る こまる のは、 日常 にちじょう でいちばん 使う つかう 動詞 どうし がここに 集まっ あつまっ ている ことです。 言う いう 、 行く いく 、 買う かう 、 歩く あるく 、 見る みる 、 来る くる 、ある。どれも 弱い よわい 語根 ごこん で、どれも 活用 かつよう すると 語根 ごこん の 子音 しいん が 表 ひょう に 出 で てきません。 たとえば「 彼 かれ は 言っ いっ た」はカーラという 3 字 じ の 語 ご ですが、 語根 ごこん はカーフ・ワーウ・ラームです。2 番 ばん 目 め のワーウが 長い ながい アーに 化け ばけ ています。 字面 じづら には 語根 ごこん の 子音 しいん が 2 つしか 見え みえ ません。 この 課 か では、 真ん中 まんなか が 弱い よわい 語根 ごこん と、 語末 ごまつ が 弱い よわい 語根 ごこん を 扱い あつかい ます。 頭 あたま が 弱い よわい 語根 ごこん と、 同じ おなじ 子音 しいん が 重なる かさなる 語根 ごこん は 次 つぎ の 3.10 課 か です。 変化 へんか には 規則 きそく があります。 規則 きそく を 覚えれ おぼえれ ば、 活用 かつよう 形 けい から 語根 ごこん を 復元 ふくげん できます。 復元 ふくげん できれば 辞書 じしょ が 引ける ひける ——それがこの 課 か の 目的 もくてき です。 型 かた の 表 ひょう まず 真ん中 まんなか が 弱い よわい 語根 ごこん です。2 番 ばん 目 め の 子音 しいん がワーウかヤーゥの 語根 ごこん で、 過去 かこ 形 けい では 長い ながい アーに 化け ばけ ます。 語根 ごこん 過去 かこ と 現在 げんざい 意味 いみ ق‑و‑ل 過去 かこ قَالَ カーラ、 現在 げんざい يَقُولُ ヤクール 言う いう ز‑و‑ر 過去 かこ زَارَ ザーラ、 現在 げんざい يَزُورُ ヤズール 訪れる おとずれる ك‑و‑ن 過去 かこ كَانَ カーナ、 現在 げんざい يَكُونُ ヤクーン 〜であった ب‑ي‑ع 過去 かこ بَاعَ バーア、 現在 げんざい يَبِيعُ ヤビーウ 売る うる س‑ي‑ر 過去 かこ سَارَ サーラ、 現在 げんざい يَسِيرُ ヤスィール 歩く あるく 、 進む すすむ ن‑و‑م 過去 かこ نَامَ ナーマ、 現在 げんざい يَنَامُ ヤナーム 眠る ねむる 過去 かこ 形 けい では、 真ん中 まんなか の 弱い よわい 字 じ が どれも 長い ながい アー に 化け ばけ ます。ワーウでもヤーゥでも 同じ おなじ です。だから 過去 かこ 形 かたち からは、 語根 ごこん の 2 番 ばん 目 め がどちらだったか 分かり わかり ません。 現在 げんざい 形 かたち を 見る みる と 分かり わかり ます。ワーウの 語根 ごこん は 長い ながい ウー、ヤーゥの 語根 ごこん は 長い ながい イーになります。 語根 ごこん を 知り しり たければ 現在 げんざい 形 かたち を 見る みる ——これがいちばんの 手がかり てがかり です。 眠る ねむる という 動詞 どうし だけは 現在 げんざい も 長い ながい アーで、この 型 かた は 数 すう が 少なく すくなく 、 語 ご ごとに 覚え おぼえ ます。 読み よみ 方 かた 次 つぎ に 語末 ごまつ が 弱い よわい 語根 ごこん です。3 番 ばん 目 め の 子音 しいん がワーウかヤーゥの 語根 ごこん で、こちらのほうが 変化 へんか が 複雑 ふくざつ です。 過去 かこ 形 けい では、 語末 ごまつ が 長い ながい アーか、 点 てん の 無い ない ヤーゥ になります。0.7 課 か で 扱っ あつかっ た、ヤーゥの 形 かたち をして 長い ながい アーと 読む よむ 字 じ です。 歩く あるく という 動詞 どうし ならマシャー、 忘れる わすれる という 動詞 どうし ならナスィヤ。 現在 げんざい 形 けい では、 語末 ごまつ が 長い ながい イーか 長い ながい アー になります。 歩く あるく の 現在 げんざい 形 かたち はヤムシー、 忘れる わすれる の 現在 げんざい 形 かたち はヤンサー。 この 2 つの 型 かた の 見分け みわけ は、 現在 げんざい 形 かたち の 語末 ごまつ でつきます。 長い ながい イーならヤーゥの 語根 ごこん 、 長い ながい アーならワーウの 語根 ごこん かハムザ 交じり まじり の 語根 ごこん 。 過去 かこ 形 かたち だけでは 決まり きまり ません。 語末 ごまつ が 弱い よわい 語根 ごこん は、 人称 にんしょう が 変わる かわる と 語末 ごまつ がさらに 変わり かわり ます 。 私 わたくし が 歩い あるい た、あなたが 歩い あるい た、 彼 かれ らが 歩い あるい た——それぞれ 形 がた が 違い ちがい ます。 型 がた 編 へん の 4.10 課 か と 4.11 課 か で、 活用 かつよう の 表 ひょう として 扱い あつかい ます。ここでは 辞書 じしょ を 引く ひく ための 復元 ふくげん だけを 覚え おぼえ ます。 復元 ふくげん の 手順 てじゅん は 単純 たんじゅん です。 語末 ごまつ の 長い ながい アーか 長い ながい イーを、ワーウかヤーゥに 戻す もどす 。どちらに 戻す もどす かは 辞書 じしょ を 引け ひけ ば 分かる わかる ので、まずどちらかで 引い ひい てみて、 無けれ なけれ ばもう 一方 いっぽう で 引き ひき ます。 語根 ごこん 過去 かこ と 現在 げんざい 意味 いみ م‑ش‑ي 過去 かこ مَشَى マシャー、 現在 げんざい يَمْشِي ヤムシー 歩く あるく ب‑ن‑ي 過去 かこ بَنَى バナー、 現在 げんざい يَبْنِي ヤブニー 建てる たてる ن‑س‑ي 過去 かこ نَسِيَ ナスィヤ、 現在 げんざい يَنْسَى ヤンサー 忘れる わすれる د‑ع‑و 過去 かこ دَعَا ダアー、 現在 げんざい يَدْعُو ヤドウー 招く まねく 、 呼ぶ よぶ ر‑ج‑و 過去 かこ رَجَا ラジャー、 現在 げんざい يَرْجُو ヤルジュー 願う ねがう ر‑أ‑ي 過去 かこ رَأَى ラアー、 現在 げんざい يَرَى ヤラー 見る みる 見る みる という 動詞 どうし は、 語末 ごまつ が 弱い よわい うえに 2 番 ばん 目 め がハムザなので、 二 に 重 じゅう に 変化 へんか します。 現在 げんざい 形 けい ではハムザまで 消え きえ てヤラーになります。 いちばん 形 かたち が 崩れる くずれる 動詞 どうし のひとつ ですが、 頻度 ひんど が 非常 ひじょう に 高い たかい ので 早く はやく 慣れ なれ ます。 招く まねく という 動詞 どうし から 作ら つくら れた 名詞 めいし が、イスラームの 祈り いのり を 指す さす ドゥアーゥという 語 ご です。 同じ おなじ 語根 ごこん から、 宣教 せんきょう を 意味 いみ するダアワという 語 ご も 作ら つくら れます。 頻出 ひんしゅつ 語 ご で 通す とおす 弱い よわい 語根 ごこん の 動詞 どうし のうち、 日常 にちじょう でいちばん 使う つかう ものです。 過去 かこ と 現在 げんざい を 組 くみ で 覚え おぼえ てください。 過去 かこ と 現在 げんざい 意味 いみ 弱い よわい 場所 ばしょ 過去 かこ قَالَ 、 現在 げんざい يَقُولُ ヤクール 言う いう 真ん中 まんなか がワーウ 過去 かこ كَانَ 、 現在 げんざい يَكُونُ ヤクーン 〜であった 真ん中 まんなか がワーウ 過去 かこ زَارَ 、 現在 げんざい يَزُورُ ヤズール 訪れる おとずれる 真ん中 まんなか がワーウ 過去 かこ بَاعَ 、 現在 げんざい يَبِيعُ ヤビーウ 売る うる 真ん中 まんなか がヤーゥ 過去 かこ نَامَ 、 現在 げんざい يَنَامُ ヤナーム 眠る ねむる 真ん中 まんなか がワーウ 過去 かこ مَشَى 、 現在 げんざい يَمْشِي ヤムシー 歩く あるく 語末 ごまつ がヤーゥ 過去 かこ بَنَى 、 現在 げんざい يَبْنِي ヤブニー 建てる たてる 語末 ごまつ がヤーゥ 過去 かこ نَسِيَ 、 現在 げんざい يَنْسَى ヤンサー 忘れる わすれる 語末 ごまつ がヤーゥ 過去 かこ رَأَى 、 現在 げんざい يَرَى ヤラー 見る みる 語末 ごまつ がヤーゥ、 真ん中 まんなか がハムザ 「〜であった」という 動詞 どうし は、アラビア 語 ご の 文法 ぶんぽう でとくに 重要 じゅうよう です。 名詞文 めいしぶん を 過去 かこ にするときにこの 動詞 どうし を 使う つかう からで、4.15 課 か で 正面 しょうめん から 扱い あつかい ます。 形 かたち が 崩れる くずれる 動詞 どうし のなかで、いちばん 出 で てくる 回数 かいすう が 多い おおい 語 ご です。 言う いう という 動詞 どうし も 同じく おなじく 高 こう 頻度 ひんど です。 報道 ほうどう の 文章 ぶんしょう では「〜は 言っ いっ た」という 形 かたち が 毎 まい 行 ぎょう のように 出 で てきます。9.3 課 か で 扱い あつかい ます。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 過去 かこ 形 かたち から 語根 ごこん を 決めよう きめよう とする。 過去 かこ 形 けい ではワーウもヤーゥも 長い ながい アーに 化ける ばける ので、 区別 くべつ できません。 現在 げんざい 形 かたち を 見 み てください。 長い ながい ウーならワーウ、 長い ながい イーならヤーゥです。 長い ながい アーを 語根 ごこん の 子音 しいん だと 数える かぞえる 。 言う いう という 動詞 どうし の 過去 かこ 形 かたち は 3 字 じ ですが、 真ん中 まんなか は 長母音 ちょうぼいん で、 語根 ごこん の 子音 しいん ではありません。 字数 じすう を 数える かぞえる ときに 気 き をつけてください。 弱い よわい 語根 ごこん を 例外 れいがい だと 思う おもう 。 例外 れいがい ではなく、 数 すう のうえではむしろ 多数 たすう 派 は です。 日常 にちじょう の 動詞 どうし の 半分 はんぶん 近く ちかく が 弱い よわい 語根 ごこん です。 避け さけ て 通れ とおれ ないので、 規則 きそく として 覚え おぼえ てください。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 活用 かつよう 形 けい から 語根 ごこん を 復元 ふくげん する 次 つぎ の 動詞 どうし の 語根 ごこん を 復元 ふくげん し、 字 じ の 名前 なまえ で 答え こたえ てください。 母音 ぼいん を 補っ おぎなっ て 読ん よん でください。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあります。 قال يقول باع مشى يبني 練習 れんしゅう 2 — 音読 おんどく 次 つぎ の 5 つの 動詞 どうし を、 過去 かこ と 現在 げんざい の 順 じゅん に 声 こえ に 出し だし て 読ん よん でください。 真ん中 まんなか や 語末 ごまつ の 長母音 ちょうぼいん が、 過去 かこ と 現在 げんざい で 変わる かわる のを 口 くち で 確かめ たしかめ てください。 قَالَ / يَقُولُ / بَاعَ / يَبِيعُ / يَمْشِي この 課 か のまとめ 語根 ごこん にワーウかヤーゥが 入っ はいっ ていると、 活用 かつよう の 途中 とちゅう で 長母音 ちょうぼいん に 化け ばけ たり 消え きえ たりする。 真ん中 まんなか が 弱い よわい 語根 ごこん は、 過去 かこ 形 けい でどれも 長い ながい アーになる。 現在 げんざい 形 けい では、ワーウの 語根 ごこん が 長い