未来が知られていたら自由か――ボエティウス — Epoché
解説 知られた未来は変えられるか 『哲学の慰め』の登場人物ボエティウスは問う。神が未来の行為を誤りなく知るなら、それと別の行為をする自由は残るのか。 神が知ることと、神が出来事を起こすことは、同じ問いではない。 Anicius Manlius Severinus Boethius 神の永遠から見る 哲学を擬人化した登場人物は、人間に未来であることも、神は現在のように知ると応じる。神の永遠は、単に果てしなく時間が続くことではなく、全生を同時に持つあり方だとする。 人間も全時点を同時に生きるという意味ではない。 Anicius Manlius Severinus Boethius 二つの必然を分ける 歩いている時には、歩いている。この条件つきの必然から、歩くこと自体が強制されるとは限らない、と応答は区別する。 応答の成功が全研究者に認められたわけではない。最後の神の因果と自由の整合にも解釈の違いがある。 Anicius Manlius Severinus Boethius 区別 押さえること 予知 行為が知られること 強制 行為を避けられなくすること 条件つきの必然 歩いている時には歩いている 参考文献 Marenbon, John「Anicius Manlius Severinus Boethius」。 出典