人はどんな共同体で生きるか――政治と市民、排除への問い — Epoché
解説 共同体は、何を目指すか ポリスは都市を中心とする古代の政治共同体。アリストテレスは、生きるために成立し、よく生きるために存在すると論じる。政治は、市民のよい行為や幸福を扱う実践的な探究となる。 これは何を目指すべきかの議論。全住民が幸福だったという報告でも、現代国家と同じ制度の説明でもない。 出典1 住むことと、市民として参加すること この議論の市民は、審議や裁判の職務に参加する権利を持つ人。体制は、誰がどの職務を担って統治するかを組織するあり方をいう。 住民と市民は同じ範囲ではない。体制は単なる文書ではなく、古代の直接参加と現代の代表制も区別する。 出典1 誰の共通の利益か 本人は、共通の利益を目指す体制と、支配者だけの利益を目指す体制を区別する。一方、完全な市民権から女性・奴隷・外国人などが排除され、本人も女性や奴隷への従属的支配を正当化した。 共通の利益という理想と、誰をそこに含めたかを一緒に見る。女性や奴隷の能力が劣るという主張を、根拠のある事実として受け入れない。 出典1 共同体の目的と、参加の範囲を分ける 観点 この議論で見ること 共同体の目的 生存だけでなく、よく生きること 市民の役割 審議や裁判への参加 理想と排除 共通利益の対象に誰が含まれるか 制度の理念を紹介するだけでなく、その参加範囲の限界も検討する。 参考文献 [1] Fred Miller「Aristotle’s Political Theory」。 出典