3.3 動詞の第 I 形 — 3 通りの母音の入れ方 — Epoché
この 課 か でできるようになること 動詞 どうし の 第 だい I 形 がた の 3 通り とおり の 母音 ぼいん の 入れ いれ 方 かた を、 意味 いみ の 傾向 けいこう とともに 言える いえる 。 辞書 じしょ の 見出し みだし が「 彼 かれ は〜した」の 形 かたち であることを 知り しり 、そこから 他 ほか の 形 かたち を 作れる つくれる 。 現在 げんざい の 形 かたち の 真ん中 まんなか の 母音 ぼいん が 語 ご ごとに 決まっ きまっ ていることを 説明 せつめい できる。 前提 ぜんてい : 3.2( 辞書 じしょ を 引く ひく ) 辞書 じしょ の 見出し みだし は「 彼 かれ は〜した」 日本語 にほんご の 辞書 じしょ は 動詞 どうし を 終止 しゅうし 形 けい で 載せ のせ ます。 書く かく 、 読む よむ 、 行く いく 。 英語 えいご の 辞書 じしょ は 原形 げんけい で 載せ のせ ます。アラビア 語 ご は 違い ちがい ます。 「 彼 かれ は〜した」という、 人称 にんしょう も 時 とき も 決まっ きまっ た 形 かたち で 載せる のせる のです。 書く かく ことの 語根 ごこん から 作ら つくら れる 動詞 どうし は、 辞書 じしょ ではカタバという 形 かたち で 出 で ています。 意味 いみ は「 彼 かれ は 書い かい た」。この 形 かたち が、その 動詞 どうし を 代表 だいひょう します。 日本語 にほんご に 訳 やく すときは「 書く かく 」としますが、 字面 じづら はあくまで 過去 かこ の 三 さん 人称 にんしょう 男性 だんせい 単数 たんすう です。 なぜこの 形 かたち かというと、 いちばん 字数 じすう が 少なく すくなく 、 余計 よけい なものが 付い つい ていない からです。3 つの 子音 しいん に 母音 ぼいん を 3 つ 入れ いれ ただけ。ここから 人称 にんしょう や 時 とき を 変え かえ ていくと、 頭 あたま や 後ろ うしろ に 字 じ が 足さ たさ れて 長く ながく なります。だから 代表 だいひょう にはいちばん 短い みじかい 形 かたち を 選ぶ えらぶ 、という 理屈 りくつ です。 この 形 かたち を 第 だい I 形 がた と 呼び よび ます。 第 だい II 形 がた から 第 だい X 形 がた までは、 語根 ごこん に 字 じ を 足し たし たり 子音 しいん を 重ね かさね たりして 作る つくる 形 かたち で、3.6 課 か と 3.7 課 か で 扱い あつかい ます。 第 だい I 形 がた は 足し算 たしざん のない、 素 もと の 形 かたち です。 第 だい I 形 がた には、 母音 ぼいん の 入れ いれ 方 かた が 3 通り とおり あります。1 番 ばん 目 め の 子音 しいん の 母音 ぼいん はいつもアで 固定 こてい ですが、 2 番 ばん 目 め の 子音 しいん の 母音 ぼいん がア・イ・ウのどれか で 分かれ わかれ ます。この 違い ちがい が 意味 いみ の 傾向 けいこう と 結びつい むすびつい ています。 型 かた の 表 ひょう 3 通り とおり の 母音 ぼいん の 入れ いれ 方 かた です。 日本語 にほんご の 意味 いみ と 並べる ならべる と、 傾向 けいこう がはっきりします。 型 かた 意味 いみ の 傾向 けいこう 例 れい فَعَلَ 動作 どうさ 。 何 なん かをする(2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はア) كَتَبَ カタバ( 彼 かれ は 書い かい た) فَعَلَ 動作 どうさ 。 何 なん かをする(2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はア) فَتَحَ ファタハ( 彼 かれ は 開け あけ た) فَعِلَ 状態 じょうたい になる。 心 こころ や 体 からだ の 変化 へんか (2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はイ) شَرِبَ シャリバ( 彼 かれ は 飲ん のん だ) فَعِلَ 状態 じょうたい になる。 心 こころ や 体 からだ の 変化 へんか (2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はイ) فَرِحَ ファリハ( 彼 かれ は 喜ん よろこん だ) فَعُلَ 性質 せいしつ 。そういうものである(2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はウ) كَبُرَ カブラ( 彼 かれ は 大きく おおきく なった) فَعُلَ 性質 せいしつ 。そういうものである(2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん はウ) حَسُنَ ハスナ(それは 良かっ よかっ た) 傾向 けいこう であって 規則 きそく ではありません。 飲む のむ という 動作 どうさ がイの 型 かた に 入っ はいっ ているように、 境目 さかいめ はきれいではありません。それでも、 ウの 型 かた はほとんどが 性質 せいしつ を 表す あらわす ので、この 型 かた を 見 み たら 形容詞 けいようし に 近い ちかい 意味 いみ だと 見当 けんとう がつきます。 ウの 型 かた は 数 すう が 少なく すくなく 、 日常 にちじょう でよく 使う つかう 動詞 どうし の 大半 たいはん はアかイの 型 かた です。まずアとイを 覚え おぼえ 、ウは 出 で てきたときに 拾え ひろえ ば 足り たり ます。 読み よみ 方 かた 無母音 むぼいん で 書か かか れた 動詞 どうし を 読む よむ とき、この 3 通り とおり のどれかを 決め きめ なければなりません。 手がかり てがかり は 二 ふた つあります。 第 だい 一 いち に、 意味 いみ の 傾向 けいこう です。 文脈 ぶんみゃく から 動作 どうさ らしいと 分かれ わかれ ばア、 心 こころ や 体 からだ の 変化 へんか ならイ、 性質 せいしつ ならウ。 当たら あたら ないこともありますが、 最初 さいしょ の 見当 けんとう としては 使え つかえ ます。 第 だい 二 に に、 辞書 じしょ の 記載 きさい です。アラビア 語 ご の 辞書 じしょ は、 動詞 どうし の 見出し みだし に 過去 かこ と 現在 げんざい の 両方 りょうほう の 母音 ぼいん を 書い かい ています。 過去 かこ がアで 現在 げんざい がウ、 過去 かこ がイで 現在 げんざい がア、というように 組 くみ で 決まっ きまっ ているからです。 現在 げんざい を 表す あらわす 形 かたち は、 頭 あたま に 字 じ を 足し たし て 作り つくり ます。「 彼 かれ は 書く かく 」ならヤクトゥブ。 頭 あたま にヤーゥが 付き つき 、1 番 ばん 目 め の 子音 しいん の 母音 ぼいん が 落ち おち 、 2 番 ばん 目 め の 子音 しいん の 母音 ぼいん が 変わり かわり ます 。この 2 番 ばん 目 め の 母音 ぼいん が、 過去 かこ の 形 かたち からは 決まり きまり ません。だから 辞書 じしょ が 併記 へいき するのです。 組み合わせ くみあわせ には 傾向 けいこう があります。 過去 かこ がアの 型 かた なら 現在 げんざい はウかイ、 過去 かこ がイの 型 かた なら 現在 げんざい はア、 過去 かこ がウの 型 かた なら 現在 げんざい はウ。とくに 過去 かこ がイなら 現在 げんざい はア という 組 くみ はほぼ 例外 れいがい がないので、 覚え おぼえ ておく 値打ち ねうち があります。 過去 かこ と 現在 げんざい 意味 いみ 母音 ぼいん の 組 くみ 過去 かこ كَتَبَ カタバ、 現在 げんざい يَكْتُبُ ヤクトゥブ 書く かく アとウ 過去 かこ فَتَحَ ファタハ、 現在 げんざい يَفْتَحُ ヤフタフ 開ける あける アとア 過去 かこ جَلَسَ ジャラサ、 現在 げんざい يَجْلِسُ ヤジュリス 座る すわる アとイ 過去 かこ شَرِبَ シャリバ、 現在 げんざい يَشْرَبُ ヤシュラブ 飲む のむ イとア 過去 かこ فَرِحَ ファリハ、 現在 げんざい يَفْرَحُ ヤフラフ 喜ぶ よろこぶ イとア 過去 かこ كَبُرَ カブラ、 現在 げんざい يَكْبُرُ ヤクブル 大きく おおきく なる ウとウ 開ける あける という 動詞 どうし の 現在 げんざい がアなのは、2 番 ばん 目 め の 子音 しいん か 3 番 ばん 目 め の 子音 しいん が 喉 のど の 奥 おく の 音 おと だからです。 喉 のど の 音 おと はまわりの 母音 ぼいん をアに 引き寄せ ひきよせ ます 。1.2 課 か で 扱っ あつかっ た 音 おと が、ここで 文法 ぶんぽう に 効い きい てきます。 この 規則 きそく を 知っ しっ ていると、 辞書 じしょ を 見 み なくても 見当 けんとう がつく 動詞 どうし が 増え ふえ ます。ただし 例外 れいがい もあるので、 新しい あたらしい 動詞 どうし を 覚える おぼえる ときは 現在 げんざい の 形 かたち もいっしょに 覚える おぼえる のが 安全 あんぜん です。 頻出 ひんしゅつ 語 ご で 通す とおす 日常 にちじょう でよく 使う つかう 第 だい I 形 がた の 動詞 どうし です。 過去 かこ と 現在 げんざい を 組 くみ で 覚え おぼえ てください。この 課程 かてい では、 新出 しんしゅつ 語 ご の 表 ひょう に 過去 かこ の 形 かたち を 載せ のせ 、 現在 げんざい の 形 かたち は 必要 ひつよう になった 課 か で 示し しめし ます。 過去 かこ と 現在 げんざい 意味 いみ 型 かた 過去 かこ ذَهَبَ 、 現在 げんざい يَذْهَبُ ヤズハブ 行く いく アとア 過去 かこ أَكَلَ 、 現在 げんざい يَأْكُلُ ヤァクル 食べる たべる アとウ 過去 かこ شَرِبَ 、 現在 げんざい يَشْرَبُ ヤシュラブ 飲む のむ イとア 過去 かこ سَكَنَ 、 現在 げんざい يَسْكُنُ ヤスクン 住む すむ アとウ 過去 かこ عَمِلَ 、 現在 げんざい يَعْمَلُ ヤアマル 働く はたらく 、する イとア 過去 かこ دَرَسَ 、 現在 げんざい يَدْرُسُ ヤドルス 学ぶ まなぶ アとウ 過去 かこ فَهِمَ 、 現在 げんざい يَفْهَمُ ヤフハム 理解 りかい する イとア 過去 かこ خَرَجَ 、 現在 げんざい يَخْرُجُ ヤフルジュ 出る でる アとウ この 8 つは、 型 かた 編 へん で 文 ぶん を 作り つくり はじめるときにそのまま 使う つかう 動詞 どうし です。 過去 かこ と 現在 げんざい を 組 くみ で 言える いえる ようにしておくと、4.10 課 か と 4.11 課 か が 楽 らく になります。 食べる たべる という 動詞 どうし は、 語根 ごこん の 1 番 ばん 目 め がハムザなので 現在 げんざい の 形 かたち が 少し すこし 変わり かわり ます。 弱い よわい 語根 ごこん の 一種 いっしゅ で、3.10 課 か で 扱い あつかい ます。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 辞書 じしょ の 見出し みだし を 終止 しゅうし 形 けい だと 思う おもう 。 カタバは「 書く かく 」ではなく「 彼 かれ は 書い かい た」です。 人称 にんしょう も 時 とき も 入っ はいっ ています。 日本語 にほんご に 訳 やく すときは 終止 しゅうし 形 けい にしますが、 字面 じづら が 何 なん であるかは 意識 いしき しておいてください。 現在 げんざい の 母音 ぼいん を 過去 かこ から 推測 すいそく する。 推測 すいそく できません。 組 くみ で 決まっ きまっ ているので、 辞書 じしょ を 見る みる か、その 動詞 どうし を 覚える おぼえる ときに 現在 げんざい もいっしょに 覚える おぼえる かです。 傾向 けいこう はありますが 例外 れいがい も 多く おおく あります。 3 通り とおり の 型 かた を 規則 きそく だと 思う おもう 。 意味 いみ の 傾向 けいこう であって、 必ず かならず そうなるわけではありません。 飲む のむ が 状態 じょうたい の 型 かた に 入っ はいっ ているのが 良い よい 例 れい です。 ウの 型 かた が 性質 せいしつ を 表す あらわす ことだけは、かなり 当て あて になります。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 母音 ぼいん を 補う おぎなう 次 つぎ の 動詞 どうし は 無母音 むぼいん で 書い かい てあります。どの 型 かた か 見当 けんとう をつけ、 母音 ぼいん を 補っ おぎなっ て 読ん よん でください。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあります。 كتب شرب فتح ذهب فهم 練習 れんしゅう 2 — 音読 おんどく 次 つぎ の 5 つの 動詞 どうし を、 過去 かこ と 現在 げんざい の 順 じゅん に 声 こえ に 出し だし て 読ん よん でください。 過去 かこ はカタバ、 現在 げんざい はヤクトゥブ、というように 2 つを 続け つづけ て 言い いい ます。 母音 ぼいん の 組 くみ を 口 くち で 覚える おぼえる のが 目的 もくてき です。 كَتَبَ / شَرِبَ / ذَهَبَ / دَرَسَ / فَهِمَ この 課 か のまとめ アラビア 語 ご の 辞書 じしょ は 動詞 どうし を「 彼 かれ