知識と善をめぐる比較 — Epoché
解説 主張を支える理由を見る 主張は、支持したり吟味したりする言い分。論証では、理由にあたる前提が、結論にあたる主張を支える。支え方には、前提が真なら結論の真を保証するものと、結論をより確からしくするものがある。 理由が添えられるだけで結論が正しいとは決まらない。前提の真偽と支持の強さを分けて見る。支持関係は、出来事を生む原因とは別。 Argument and Argumentation 理由を求め、考えの整合を確かめる 論じ合う場では、主張を支えたり問い直したりするために理由を出し合う。プラトンの描く対話では、相手が認めた考えが、最初の主張と両立しないと分かる場合もある。 すべての会話が論証の交換ではない。相手の同意は前提の客観的な正しさの証明ではなく、主張を支えられないことも人格の劣等の証明ではない。 Argument and Argumentation ・ Plato’s Shorter Ethical Works 行き詰まりと、正しい答えを分ける 最初の主張を支えられず、その場では答えが定まらない状態が行き詰まり。問い直す契機になるが、それだけで正しい答えが確定するとは限らない。 この方法が何を確立できるかには研究上の争点がある。ここでのソクラテスはプラトンの作品に描かれた人物であり、歴史上の本人の逐語発言とは断定しない。 Plato’s Shorter Ethical Works 理由による支えと、考えどうしの整合を比べる 観点 理由を示す 整合を確かめる 見るもの 前提と結論の支持関係 認めた考えと最初の主張 分かること 何を理由にするか 両立しない場合がある 留保 理由の真偽も吟味する 正しい答えは別に検討する 学習上の比較。すべての対話に共通する固定手順や、真理への必然的な道筋を表すものではない。 参考文献 Dutilh Novaes, Catarina「Argument and Argumentation」。 出典 Woodruff, Paul「Plato’s Shorter Ethical Works」。 出典