世界の中に生きる――ハイデガー — Epoché
解説 世界の中で、すでに関わっている 現存在は、自分がどうあるかに関わる私たちのあり方を指す。世界内存在とは、孤立した心が後から外界へつながるのでなく、活動や関係のまとまりの中ですでに生きる構造をいう。 世界は物を入れる容器だけではない。人間の生物学的特徴を説明するのとも違う。 出典1 万年筆は、紙や机へつながる 万年筆は、まず性質を眺める物というより、書く働きと紙・机・椅子のつながりの中に現れる。故障すると、普段は意識しない物としての側面が目立つ。 単なる物に私が勝手に用途を付けるだけではない。この道具の理解を全存在の唯一の型へ一般化しない。 出典1 他者や気分も、世界の現れに関わる 共有する規範や他者との関係は、日常に何をどうするかが分かることを支える。世人は、誰もがそうするという共有のあり方を示す語。気分も、世界が恐ろしい・大切だと関わってくる仕方を開く。 特定の悪い集団だけを世人と呼ぶのではない。気分なら何でも真なのでもない。身体の役割の説明が十分かには批判もある。 出典1 道具の現れを、文脈とともに読む 場面 目立つこと 万年筆で書く 紙や机とのつながり、書く働き 道具が故障する 普段は目立たない物としての側面 人と共同で活動する 共有する規範と関係 出典に沿った場面の整理。三つが必ず順番に生じる機構図ではない。 参考文献 [1] Wrathall, Mark「Martin Heidegger」。 出典