自由と道徳をどう考えるか――格率・定言命法・自律 — Epoché
解説 何を理由に、何をするか 格率とは、どの状況で、何のために、どう行うかという自分の行為の原則。仮言命法は、自分で採用した目的のために必要な手段を採る指示、定言命法はその目的を望むかにかかわらず従うべき道徳の指示をいう。 定言命法は、権力者の命令なら何でも守ることではない。 出典1 みんなの原則にできるか 返すつもりがないのに、借金のため返すと約束する。これを誰もが用いる原則にすると、約束が信じられず、借りるための約束自体が成り立たなくなる、とカントは論じる。 単に多数決で決めたり、悪い結果の数を数えたりする方法ではない。普遍化の検査の詳しい再構成には議論がある。 出典1 自律と、人を尊重すること 自律は、好き勝手に規則を作ることでなく、理性的な者みなが従える法を自ら課すこと。人間性の定式は、人を単なる手段としてのみ扱わず、目的としても尊重するよう求める。 協力して互いの役に立つこと全てを禁じない。また、この道徳の説明だけで、人間の自由を経験的に証明したことにはならない。 出典1 カントの道徳を読む三つの区別 語 意味 取り違えないもの 格率 状況・行為・目的を含む原則 行為の表面だけ 普遍化 誰もが採用する法として考える 多数派の好み 自律 普遍的な法を自ら課す 好き勝手な自己決定 人を単なる手段としないことは、協力そのものの禁止ではない。 参考文献 [1] Johnson, Robert; Cureton, Adam「Kant’s Moral Philosophy」。 出典