1.6 30 の文で音と字を通す — Epoché
この 課 か でできるようになること 覚え おぼえ た 音 おと を、 単語 たんご ではなく 文 ぶん の 中 なか で 聞き取れる ききとれる 。 語 ご と 語 ご のあいだで 音 おと がつながることを 知り しり 、 切れ目 きれめ を 探し さがし ながら 聞ける きける 。 実際 じっさい に 使わ つかわ れている 短い みじかい 文 ぶん を、30 本 ぽん まとめて 音読 おんどく できる。 前提 ぜんてい : 1.5( 歯間音 しかんおん と、 語末 ごまつ を 落とす おとす 読み よみ 方 かた ) 音 おと の 編 へん の 最後 さいご の 課 か です。1.2 課 か から 1.5 課 か で、 日本語 にほんご に 無い ない 子音 しいん をひととおり 覚え おぼえ ました。ここでは、それを 実際 じっさい に 使わ つかわ れている 文 ぶん の 中 なか で 通し とおし ます。 単語 たんご で 出せる だせる 音 おと が、 文 ぶん の 中 なか では 出せ だせ ない——これは 外国 がいこく 語 ご 学習 がくしゅう でいつも 起きる おきる ことで、 慣らし ならし が 要り いり ます。 単語 たんご と 文 ぶん はどう 違う ちがう か 違い ちがい は 三つ みっつ あります。 第 だい 一 いち に、 語尾 ごび が 落ち おち ます 。 音 おん 編 へん 5 課 か で 扱っ あつかっ たとおり、 文 ぶん を 切る きる ところでは 語末 ごまつ の 母音 ぼいん やタンウィーンを 読み よみ ません。だから 辞書 じしょ で 覚え おぼえ た 形 かたち と、 耳 みみ に 入る はいる 形 かたち が 違い ちがい ます。 第 だい 二 に に、 語 ご と 語 ご がつながります 。 前 まえ の 語 ご が 子音 しいん で 終わり おわり 、 次 つぎ の 語 ご が 母音 ぼいん で 始まる はじまる と、 切れ目 きれめ が 消え きえ て 一続き ひとつづき に 聞こえ きこえ ます。とくに 定冠詞 ていかんし は 字 じ 編 へん 8 課 か で 見 み たとおり、 文 ぶん の 途中 とちゅう ではアの 音 おと を 落とす おとす ので、 前 まえ の 語 ご にぴったり 吸い付き すいつき ます。 第 だい 三 さん に、 速 はや さがあります 。 単語 たんご をひとつずつ 丁寧 ていねい に 出す だす ときは 喉 のど の 締まり しまり も 舌 した の 引き ひき も 作れ つくれ ますが、 文 ぶん の 速 はや さになると 省略 しょうりゃく しがちです。ここが 練習 れんしゅう の 要る いる ところです。 下 した の 30 文 ぶん は、 母語 ぼご 話者 わしゃ が 実際 じっさい に 書い かい た 文 ぶん から 選び えらび ました。どれも 2 語 ご から 4 語 ご の 短い みじかい 文 ぶん で、 日常 にちじょう でそのまま 使える つかえる ものです。 母音記号 ぼいんきごう は 付い つい ていません —— 字 じ 編 へん 9 課 か と 字 じ 編 へん 10 課 か で 練習 れんしゅう したとおり、これが 実際 じっさい の 姿 すがた です。 30 の 文 ぶん 右 みぎ の 列 れつ に、その 文 ぶん で 注意 ちゅうい して 聞く きく 音 おと を 書き かき ました。まず 音声 おんせい を 聞き きき 、 次 つぎ に 自分 じぶん で 読み よみ 、また 聞く きく ——この 順 じゅん で 3 回 かい ずつ 通し とおし てください。 文 ぶん 意味 いみ 聞きどころ ききどころ أبي طبيب. [1] 父 ちち は 医者 いしゃ です。 強勢音 きょうせいおん のターゥ。 母音 ぼいん が 沈む しずむ آكل الخبز. [2] 私 わたくし はパンを 食べ たべ ます。 のどびこのハーゥ。 定冠詞 ていかんし が 前 まえ の 語 ご につながる آكل تفاحة. [3] 私 わたくし はりんごを 食べ たべ ます。 喉 のど の 奥 おく のハーゥ آسف، أحبك [4] ごめんなさい、あなたを 愛し あいし ています。 喉 のど の 奥 おく のハーゥ。 読点 とうてん で 息 いき を 切る きる آمل ذلك. [5] そう 願い ねがい ます。 歯間音 しかんおん のザール أظن ذلك. [6] そう 思い おもい ます。 強勢音 きょうせいおん のザーゥと 歯間音 しかんおん のザール。2 語 ご で 並ぶ ならぶ أثق بك. [7] あなたを 信じ しんじ ています。 歯間音 しかんおん のサーゥ أحب الرياضة. [8] 私 わたくし はスポーツが 好き すき です。 喉 のど の 奥 おく のハーゥと 強勢音 きょうせいおん のダード أحب رمضان. [9] 私 わたくし はラマダーンが 好き すき です。 喉 のど の 奥 おく のハーゥと 強勢音 きょうせいおん のダード أستيقظ مبكرا. [10] 私 わたくし は 早く はやく 起き おき ます。 強勢音 きょうせいおん のザーゥとのどびこのカーフ أتسلق الجبال. [11] 私 わたくし は 山 やま に 登り のぼり ます。 のどびこのカーフ。 母音 ぼいん が 沈む しずむ أتحب الموسيقى؟ [12] 音楽 おんがく は 好き すき ですか。 疑問 ぎもん 文 ぶん 。 語尾 ごび を 上げ あげ ない أبي غني [13] 父 ちち は 裕福 ゆうふく です。 のどびこのガイン。 声 こえ を 乗せ のせ た 震え ふるえ أحب أغانيها. [14] 私 わたくし は 彼女 かのじょ の 歌 うた が 好き すき です。 喉 のど の 奥 おく のハーゥとのどびこのガイン أتى صديقه. [15] 彼 かれ の 友人 ゆうじん が 来 き ました。 強勢音 きょうせいおん のサードとのどびこのカーフ أتريد صورتي؟ [16] 私 わたくし の 写真 しゃしん が 欲しい ほしい ですか。 強勢音 きょうせいおん のサード أحتاج نصيحتك. [17] あなたの 助言 じょげん が 要り いり ます。 喉 のど の 奥 おく のハーゥと 強勢音 きょうせいおん のサード أحدثت ضجة. [18] 彼女 かのじょ は 音 おと を 立て たて ました。 歯間音 しかんおん のサーゥと 強勢音 きょうせいおん のダード آه، ظهري. [19] ああ、 背中 せなか が。 強勢音 きょうせいおん のザーゥ أبدو حزينا. [20] 私 わたくし は 悲し かなし そうに 見え みえ ます。 喉 のど の 奥 おく のハーゥ أبعد كلبك. [21] あなたの 犬 いぬ を 遠ざけ とおざけ てください。 喉 のど の 奥 おく のアイン。ふつうのカーフとの 対 たい に 注意 ちゅうい أتتذكر وعدك؟ [22] あなたの 約束 やくそく を 覚え おぼえ ていますか。 歯間音 しかんおん のザールと 喉 のど の 奥 おく のアイン أتعتقد ذلك؟ [23] そう 思い おもい ますか。 喉 のど の 奥 おく のアインとのどびこのカーフ أصبح مظلما. [24] 暗く くらく なりました。 強勢音 きょうせいおん のサードとザーゥ أتى أخيرا. [25] 彼 かれ はやっと 来 き ました。 のどびこのハーゥ أجل نستطيع. [26] はい、できます。 強勢音 きょうせいおん のターゥ أحب قطتك. [27] あなたの 猫 ねこ が 好き すき です。 のどびこのカーフと 強勢音 きょうせいおん のターゥ أتظنها ستثلج؟ [28] 雪 ゆき が 降る ふる と 思い おもい ますか。 強勢音 きょうせいおん のザーゥと 歯間音 しかんおん のサーゥ أتحدث عنك. [29] あなたのことを 話し はなし ています。 歯間音 しかんおん のサーゥと 喉 のど の 奥 おく のアイン آكل ببطء. [30] 私 わたくし はゆっくり 食べ たべ ます。 強勢音 きょうせいおん のターゥ この 30 文 ぶん をどう 選ん えらん だか 文 ぶん は 作ら つくら ずに 選び えらび ました 。この 課程 かてい の 決まり きまり で、5 語 ご 以上 いじょう の 文 ぶん は 必ず かならず 母語 ぼご 話者 わしゃ が 実際 じっさい に 書い かい たものから 引き ひき ます。 出どころ でどころ は Tatoeba という 多 た 言語 げんご の 例文 れいぶん 集 しゅう で、アラビア 語 ご の 文 ぶん は 68,517 本 ぽん あります。そこから、この 課 か の 条件 じょうけん に 合う あう ものを 絞り しぼり ました。 条件 じょうけん は 四つ よっつ です。 第 だい 一 いち に、 2 語 ご から 4 語 ご であること。 長い ながい 文 ぶん は 音 おと の 練習 れんしゅう に 向き むき ません。 第 だい 二 に に、 この 編 へん で 覚え おぼえ た 音 おと を 含む ふくむ こと。10 個 こ の 新しい あたらしい 子音 しいん が、30 文 ぶん のどこかに 必ず かならず 出る でる ように 配り くばり ました。 第 だい 三 さん に、 日常 にちじょう でそのまま 使える つかえる こと。 第 だい 四 よん に、 人名 じんめい や 地名 ちめい を 含ま ふくま ない こと。 固有 こゆう 名詞 めいし が 入る はいる と、 音 おと より 意味 いみ に 気 き を 取ら とら れます。 選ん えらん だ 30 文 ぶん には、まだ 習っ ならっ ていない 語 ご がたくさん 含ま ふくま れています。 それでよい のです。この 課 か の 目的 もくてき は 音 おと であって 語彙 ごい ではありません。 語 ご 編 へん で 語 ご を 体系 たいけい 的 てき に 扱う あつかう まで、 意味 いみ は 日本語訳 にほんごやく に 任せ まかせ てください。むしろ、 意味 いみ の 分から わから ない 音 おと の 連なり つらなり を 聞い きい て、そこから 子音 しいん を 拾える ひろえる ——これができれば、 音 おと は 身 み についています。 出典 しゅってん は 課 か の 最後 さいご に 30 件 けん 並べ ならべ てあります。 番号 ばんごう は 本文 ほんぶん の 文 ぶん と 対応 たいおう しています。 音 おと がつながるところ 30 文 ぶん を 聞く きく と、 語 ご と 語 ご の 切れ目 きれめ が 思っ おもっ たより 聞こえ きこえ ないことに 気づき きづき ます。 理由 りゆう は 字 じ 編 へん 8 課 か で 扱っ あつかっ た 定冠詞 ていかんし のアが 落ちる おちる ことと、 語末 ごまつ の 母音 ぼいん が 落ちる おちる ことの 二 ふた つです。 パンを 食べる たべる 文 ぶん を 例 れい にとります。 書け かけ ば 2 語 ご ですが、 定冠詞 ていかんし のアが 落ちる おちる ので、 実際 じっさい には 一続き ひとつづき に 聞こえ きこえ ます。 同じ おなじ ことが「 音楽 おんがく は 好き すき ですか」でも 起き おき ています。 聞き取る ききとる ときの 手がかり てがかり は 強勢 きょうせい の 位置 いち です。 音 おん 編 へん 1 課 か で 見 み たとおり、 強勢 きょうせい は 語 ご の 中 なか で 位置 いち が 決まっ きまっ ているので、 強く つよく 鳴る なる ところを 目印 めじるし にすると 語 ご の 区切り くぎり が 見え みえ てきます。 慣れる なれる までは、 意味 いみ の 分かる わかる 語 ご をひとつ 捕まえ つかまえ て、その 前後 ぜんご を 推測 すいそく するのが 実際 じっさい 的 てき です。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 文 ぶん になると 喉 のど の 締まり しまり が 消える きえる 。 いちばん 多い おおい 癖 くせ です。 単語 たんご では 出せ だせ た 咽頭音 いんとうおん が、 文 ぶん の 速 はや さでは 軽い かるい ハ行 はぎょう に 戻っ もどっ てしまいます。ゆっくり 読ん よん で、 締まり しまり を 保っ たもっ たまま 速く はやく していってください。 疑問 ぎもん 文 ぶん で 語尾 ごび を 上げる あげる 。 日本語 にほんご や 英語 えいご の 癖 くせ です。アラビア 語 ご の 疑問 ぎもん 文 ぶん は 語順 ごじゅん も 語尾 ごび も 平叙 へいじょ 文 ぶん と 同じ おなじ ことが 多く おおく 、 疑問 ぎもん 詞 し や 文頭 ぶんとう の 印 しるし で 示し しめし ます。 上げる あげる 必要 ひつよう はありません。 知ら しら ない 語 ご で 止まる とまる 。 30 文 ぶん のうちいくつかは、まだ 習っ ならっ ていない 語 ご を 含み ふくみ ます。 この 課 か は 音 おと の 練習 れんしゅう なので、 意味 いみ は 日本語訳 にほんごやく で 確かめ たしかめ て、 音 おと に 集中 しゅうちゅう してください。 語 ご は 語 ご 編 へん で 扱い あつかい ます。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 聞きどころ ききどころ を 言う いう 次 つぎ の 文 ぶん を 聞い きい て、どの 音 おと に 注意 ちゅうい すべきか 答え こたえ てください。 上 うえ の 表 ひょう を 見 み ずにやってみて、あとで 照らし合わせ てらしあわ