見取り:三批判書の役割/ヒュームとの関係/後の解釈で争われる点 — Epoché
解説 三つの批判書の役割 批判とは、単なる非難でなく、理性の能力と限界を調べること。『純粋理性批判』は経験を知る条件、『実践理性批判』は道徳と自由を扱う。『判断力批判』は美や自然の合目的性から、自然と自由のつながりを考える。 三冊は別の教科の並びだけではない。自然が実際に目的を持って作られたと証明する話でもない。 出典1 因果は、経験から得るだけか ヒュームの因果への問いを受け、カントは因果性などの概念を、経験から取り出すのではなく、経験が可能になる条件として調べた。 カント自身の応答の構想。ヒュームを最終的に論破したという教材の認定ではない。両者の違いや、応答の内容・成功には論争がある。 出典2 後の解釈でも、問いは残る 現象と物自体を二種類の物とみるか、同じ物の二つの側面とみるかでも、理解は分かれる。現象は私たちの認識の条件のもとで現れる対象、物自体はその条件から独立に考えたものを指す。 現象を偽物、物自体を不存在としない。一つの解釈を全研究の合意にも置き換えない。 出典1 三批判書の見取り 作品 中心の役割 純粋理性批判 経験を知る条件と限界 実践理性批判 道徳と自由 判断力批判 美・合目的性から自然と自由の接続 出版順を人類の進歩段階とする図ではない。 参考文献 [1] Rohlf, Michael「Immanuel Kant」。 出典 [2] De Pierris, Graciela; Friedman, Michael「Kant and Hume on Causality」。 出典