スコラ哲学の前提と相違 — Epoché
解説 知性の働きを確かめる トマスは、個別のものを捉える感覚と、共通概念を形成する知性を分ける。能動知性は感覚経験から理解可能なものを取り出し、可能知性は概念を受け取る。 これは知性の役割の区別。この区別だけから、意志が自由である理由は導かない。 Thomas Aquinas 自由を認める点は共通、根拠は異なる この資料の紹介では、トマスもスコトゥスも意志の自由を認める。トマスの説明は、自由であるのは意志だが、自由の原因は理性にあるとする。スコトゥスは、意志はそれ自身で自由だと考える。 対立はスコトゥス側からの紹介の範囲。トマスの全著作や論争の決着を示すものではない。 John Duns Scotus 選ぶその時点の可能性 スコトゥスが自由に必要とするのは、選択する瞬間に別様にも意志できること。たとえばパンを選ぶ瞬間に、ご飯を選ぶ力もあることをいう。後日選択を変えることだけでは足りない。 食事は教材の作例。相反する行為を同時に実行する意味ではなく、これだけで自由の全条件を説明したとも考えない。 John Duns Scotus 共通の前提と自由の根拠 観点 トマス(資料の紹介) スコトゥス 共通点 意志の自由を認める 意志の自由を認める 自由の根拠 理性が原因となる 意志そのものが自由 知性論の区別から自由論を推論せず、資料が述べる対照として読む。 参考文献 Pasnau, Robert「Thomas Aquinas」。 出典 Williams, Thomas「John Duns Scotus」。 出典