12.7 第4期の門(前)— 逆接の対と副詞の位置 — Epoché
この課でできるようになること 逆接の後半に接続の語( 但是 ・ 却 )を置き、譲歩したまま終わらない文を書けます。 副詞を述べる部分の前に置き、打ち消しや介詞句との順を決められます。 十五点の採点から、次へ進むか、どの型を練習し直すかを判断できます。 前提 :10.30。第4期の課をひととおり学び、作編7.5〜7.8と繁編8.1〜8.4にも取り組んだ段階です。 広い期を、二つの焦点で確かめる 第4期には型、語、会話、聞き取り、作文、背景知識に加えて、繁体字の学習が入りました。新しく学ぶ課の多い期なので、この門の前半では二つに絞ります。逆接の対と、副詞の位置です。 作文は一文だけでなく段落になりました。前の文を認めたうえで何を言うのか、どの動作がいつも続くのかを、読み手が追える形にします。接続と副詞は、そのつながりを支える重要な語です。 読編では小説や評論を読み、人物が言うことと語り手の説明を分けてきました。繁編では字の形を手がかりに、知っている語へつなげました。ここで課の一覧をもう一度暗記するのではなく、学んだ形を自分で使えるかを確かめます。 譲った後、後半にも印を置く この門では、 虽然 を書いたら後半に 但是 か 却 を置く形を確かめます。この後半に置く接続の語( 但是 ・ 却 )を、この課では「後半の印」と呼びます。前半で事情を認め、後半で、それでも述べたいことを示します。日本語の「〜だが」一つだけを置く感覚で、後半の印を落とさないようにします。 実文 日本語 後半を見る点 我虽然累,却仍在工作。 [1] 疲れていますが、それでもまだ働いています。 後半に 却 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] この本は厚いですが、高くありません。 後半に 但是 他有他的缺点,但是我爱他。 [3] 彼には欠点がありますが、それでも愛しています。 後半に 但是 一つ目は 虽然 と 却 、二つ目は 虽然 と 但是 が組になっています。三つ目は前半に 虽然 がなく、後半に 但是 だけがあります。この課で練習する対では、前半の印を省いた形も読み、後半の印は残します。 却 は副詞なので、主語の後ろに置きます。同じ主語が続く一つ目の実文では、後半に主語が繰り返されていません。自分で後半にも主語を書くなら、 却 をその主語の前へ出さないようにします。 但是 は、後半の文の初めに置けます。 この課の譲歩の練習では、 虽然 で始めただけで終わらず、後半の印まで書きます。二つの内容をただ並べたのか、認めながら別のことを述べたのかを、形で示します。 動詞の前に、どの順で置くか 実文 日本語 確認する部分 她总是对我微笑。 [4] 彼女はいつも私にほほえみかけます。 总是 他几乎一直在家。 [5] 彼はほとんどいつも家にいます。 几乎一直 我从来没去过美国。 [6] 一度もアメリカへ行ったことがありません。 从来没 我父亲一直很冷静。 [7] 父はずっと落ち着いています。 一直 总是 は繰り返すこと、 一直 は続くことを表します。動詞で述べる文では動詞の前です。最後の父の文のように、性質を述べる部分の前にも置かれます。副詞を文末へ回してから意味を足す、という順にはしません。 她总是 の後に相手を示す 对我 が続き、最後に微笑む動作があります。この例の順は、副詞、介詞句、動詞です。日本語の訳の順だけから並べないようにします。何を修飾するか、どの相手へ向かうかを見ます。 从来 は、 没 や 不 より前です。経験を一度も持たない形なら 从来没 の順になります。 没 を先に置き、あとから「一度も」を足す形にはしません。 日本語の「一度も行ったことがない」を中国語にするときは、打ち消しの前に 从来 を置きます。動詞の後ろの 过 は経験です。打ち消しと経験の形も一緒に保ちます。 動詞の前には、副詞、助動詞、相手や場所を示す介詞句が並びます。すべてを一つの順序だけで説明しようとはしません。この課の実文のまとまりを保って並べ直します。迷ったら、述べる動作を先に見つけ、その前に何があるかを追います。 語表 語 品詞 意味 日本語との差 例文 訳 虽然 接続詞 〜だけれども この課では後半の印と組にする 虽然很忙 忙しいけれど 但是 接続詞 しかし 後半の文の初めにも置ける 但是不贵 しかし高くない 却 副詞 それなのに 主語の後ろ、述べる部分の前に置く 却不来 それなのに来ない 总是 副詞 いつも 繰り返すことの前に置く 总是迟到 いつも遅刻する 一直 副詞 ずっと 続くことを表す 一直下雨 ずっと雨が降る 从来 副詞 これまでずっと(否定と組む) この課では 没 や 不 と組にする 从来不喝 決して飲まない 几乎 副詞 ほとんど この課では 一直 の前にも置く 几乎全对 ほとんど全部正しい 練習 書き取り — 五問、五点 読書ページの「聞き取り」で字を伏せ、各問いの▶を聞いて、漢字で書いてください。一問一点です。ここでは、後半の印と副詞を、聞いたとおりに書きます。 聞いて、漢字で文を書いてください。 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] 聞いて、漢字で文を書いてください。 她总是对我微笑。 [4] 聞いて、漢字で文を書いてください。 我从来没去过美国。 [6] 聞いて、漢字で文を書いてください。 他几乎一直在家。 [5] 聞いて、漢字で文を書いてください。 我父亲一直很冷静。 [7] 音読 — 五問、五点 一文につき、目標の漢字として判定されたら一点です。漢字の判定は、声調のすべてが正しいことの保証とは分けて扱います。 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] を音読し、読み上げの判定で目標の漢字が返るかを確かめてください。 厚 と 口 を取り違えないようにします。 她总是对我微笑。 [4] を音読し、読み上げの判定で目標の漢字が返るかを確かめてください。 总 と 中 を取り違えないようにします。 我从来没去过美国。 [6] を音読し、読み上げの判定で目標の漢字が返るかを確かめてください。 从 と 冲 を取り違えないようにします。 他几乎一直在家。 [5] を音読し、読み上げの判定で目標の漢字が返るかを確かめてください。 直 と 字 を取り違えないようにします。 我父亲一直很冷静。 [7] を音読し、読み上げの判定で目標の漢字が返るかを確かめてください。 冷 と 能 を取り違えないようにします。 誤りを直す — 五問、五点 次の文は誤りを探すための形です。参考文献には元の正しい文を示しています。正しい形と理由の両方を書けたら一点です。 この課では逆接の二つの印を対で使います。その条件に合わせて接続語を補い、語順を整えた中国語の全文と理由を書いてください(語のまとまりを・で区切って示します): 虽然 ・ 这本书 ・ 很厚 ・ 不贵 この課では逆接の二つの印を対で使います。その条件に合わせて接続語を補い、語順を整えた中国語の全文と理由を書いてください(語のまとまりを・で区切って示します): 虽然我累 ・ 却 ・ 我 ・ 仍在工作 この課では逆接の二つの印を対で使います。その条件に合わせて接続語を補い、語順を整えた中国語の全文と理由を書いてください(語のまとまりを・で区切って示します): 她 ・ 微笑 ・ 总是 ・ 对我 この課では逆接の二つの印を対で使います。その条件に合わせて接続語を補い、語順を整えた中国語の全文と理由を書いてください(語のまとまりを・で区切って示します): 我 ・ 没 ・ 从来 ・ 去过美国 この課では逆接の二つの印を対で使います。その条件に合わせて接続語を補い、語順を整えた中国語の全文と理由を書いてください(語のまとまりを・で区切って示します): 他 ・ 在家 ・ 几乎一直 穴埋めと語順 — 補充練習 ここからは十五点に加えない補充練習です。 本が厚いが高くないことを、 虽然 と 但是 を対にして中国語で書いてください。 疲れているがまだ働いていることを、 虽然 と 却 を対にして中国語で書いてください。後半にも主語を書きます。 次のまとまりを並べて、彼女がいつも私にほほえみかける文にしてください。 对我 ・ 她 ・ 微笑 ・ 总是 。 次のまとまりを並べて、一度もアメリカに行ったことがない文にしてください。 没 ・ 我 ・ 去过美国 ・ 从来 。 次のまとまりを並べて、ほぼ毎日お風呂に入るという文にしてください。 每天 ・ 我 ・ 洗澡 ・ 几乎 。 次のまとまりを並べて、今日はずっと忙しかったという文にしてください。 很忙 ・ 今天 ・ 我 ・ 一直 。 空欄に 但是 と 却 のどちらが入るかを選び、選んだ理由を書いてください。 他有他的缺点,_我爱他。 戻り語 前の課で学んだ語を使って書きます。 語ごとに中国語の文を一つずつ書いてください。逆接の対、または 总是 ・ 一直 ・ 从来 ・ 几乎 のどれかを使い、自分や身近な生活を述べます。 减肥 ・ 自信 ・ 优秀 。 語ごとに中国語の文を一つずつ書いてください。逆接の対、または 总是 ・ 一直 ・ 从来 ・ 几乎 のどれかを使い、自分や身近な生活を述べます。 无聊 ・ 着急 ・ 巧克力 。 語ごとに中国語の文を一つずつ書いてください。逆接の対、または 总是 ・ 一直 ・ 从来 ・ 几乎 のどれかを使い、自分や身近な生活を述べます。 窗子 ・ 冰箱 ・ 耳机 。 語ごとに中国語の文を一つずつ書いてください。逆接の対、または 总是 ・ 一直 ・ 从来 ・ 几乎 のどれかを使い、自分や身近な生活を述べます。 眼镜 ・ 丈夫 ・ 妻子 。 語ごとに中国語の文を一つずつ書いてください。逆接の対、または 总是 ・ 一直 ・ 从来 ・ 几乎 のどれかを使い、自分や身近な生活を述べます。 准时 ・ 健身 ・ 独自 。 自己採点と、戻る先 練習 満点 一点の条件 書き取り 五点 漢字を聞いた文どおりに書けた 音読 五点 目標の漢字として判定された 誤り直し 五点 正しい文と直した理由の両方を書けた 合計は十五点です。違ったところを、逆接の後半の印、副詞の位置、音の取り違えに分けます。同じ点数でも、どこでつまずいたかによって練習し直す内容は変わります。 第4期を閉じる条件は次の三つです。 この課の合計が十二点以上であること。 四級の語のうち、まだ一度も出会っていない語が目立たないこと。語の課や読編で見覚えのない語が多いと感じたら、語の課へ戻ります。 作編の描写・物語・意見文・要約の課(下に挙げる作編 5課〜8課)を、それぞれ一度は書いていること。 接続の対は 型編 34課 、副詞の位置は 型編 33課 へ戻ります。作文が残っている場合の戻り先は、 作編 5課 ・ 作編 6課 ・ 作編 7課 ・ 作編 8課 のうち、該当する課です。点数だけで、書いていない作文まで終えたことにはしません。 繁体字はここでは点を付けません。読編D段の原文を繁体字で開きます。簡体字なら分かるのに字の形で止まるなら、繁編8.1〜8.4へ戻ります。髪の 髮 と発する 發 、乾く 乾 とする 幹 の区別も見ます。 書き取り・音読・誤り直しの点数と、上の条件を見て、次へ進むか、何を練習し直すかを書いてください。 この課のまとめ この門では逆接の後半の印を残し、副詞を述べる部分の前に置きます。動詞の前は混み合うので、実文のまとまりと順を使って確かめます。十五点の点数、語彙、作文の条件を一緒に見て判断しましょう。 次の課へ 次の12.8は第4期の門の後半です。小説や評論の語と、評論の四つの文型を確かめます。前半だけで第5期へ進むのではなく、後半も通して判断します。 答え 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] この本は厚いですが、高くありません。 她总是对我微笑。 [4] 彼女はいつも私にほほえみかけます。 我从来没去过美国。 [6] 一度もアメリカへ行ったことがありません。 他几乎一直在家。 [5] 彼はほとんどいつも家にいます。 我父亲一直很冷静。 [7] 父はずっと落ち着いています。 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] 目標は 厚 です。hòuの子音を、kǒuと分けて読みます。 她总是对我微笑。 [4] 目標は 总 です。zǒngの子音を、zhōngと分けて読みます。 我从来没去过美国。 [6] 目標は 从 です。cóngの子音を、chōngと分けて読みます。 他几乎一直在家。 [5] 目標は 直 です。zhíの子音を、zìと分けて読みます。 我父亲一直很冷静。 [7] 目標は 冷 です。lěngの子音を、néngと分けて読みます。 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] 後半に 但是 を補います。 虽然我累,我却仍在工作。 後半の 却 を、主語の 我 の後ろへ移します。 她总是对我微笑。 [4] 总是 を動詞の前、 对我 より前へ置きます。 我从来没去过美国。 [6] 从来 を 没 の前へ移します。 他几乎一直在家。 [5] 几乎一直 を、 在家 の前へ置きます。 这本书虽然很厚,但是不贵。 [2] 虽然我累,我却仍在工作。 她总是对我微笑。 [4] 我从来没去过美国。 [6] 我几乎每天洗澡。 [8] 私はほぼ毎日お風呂に入ります。 几乎 は 每天 の前に置きます。 今天我一直很忙。 [9] 今日はずっと忙しかった。 一直 は主語の後ろ、性質を述べる 很忙 の前に置きます。 但是 です。 他有他的缺点,但是我爱他。 [3] 空欄は後半の主語 我 の前なので、文の初めに置ける 但是 が入ります。副詞の 却 は主語の後ろに置くので、ここには入りません。 我虽然在减肥,却还吃巧克力。 他虽然很年轻,但是很自信。 她虽然很优秀,但是不自信。 前半で認めたことと、後半で述べることが食い違う組にします。 工作虽然无聊,但是我喜欢。 我总是很着急。 我几乎不吃巧克力。 我总是开窗子。 冰箱里总是有水。 我从来不用耳机。 我一直戴眼镜。 我丈夫总是很忙。 我妻子一直在读书。 我总是准时到校。 我几乎每天健身。 他一直独自生活。 合計十二点以上に加え、語彙と作文の条件を満たせば後半の門へ進みます。満たしていない場合は、接続の対か副詞の位置かを分けて戻ります。繁体字で読めない場合は繁編へ戻ります。自分の点数と該当する条件を添えて判断します。 参考文献 Tatoeba 文 #2032193( 我虽然累,却仍在工作。 )。Tato