Cured and Healed Are Not the Same Word — On Making a Life with a Body That Won't Be Fixed — Epoche C2
場面設定: 病院の点滴室、午前の半ば。背を倒せる椅子が並び、それぞれ、腕へと、ゆっくりした滴りが、落ちている——薬が要する、長い時間を、患者たちは、腰を据えて、過ごす。マーラは三十四、治らぬ自己免疫の病と、診断されて、三月。椅子の上で、こわばって、座っている——針に、点滴に、そして、裏切り者だと、思いはじめた、自分の体に、腹を立てて。隣で、七十代のイーディスが、同じ病と、四十年——急がず、編み物をしている。滴りは、遅い。話すよりほか、することは、ない。 三月前、医者が、これを、一生、抱えていく、と私に告げた——以来、ふつうの一時間さえ、一度も、なかった。みんな、『うまく付き合う』という言葉を、使い続ける——まるで、私の体が、永遠に監督せねばならぬ、扱いにくい従業員であるかのように。付き合いたく、ない——消えて、ほしい。私は、ずっと、待っている——彼らが、私を直すものを、見つけて、私が、人生を、取り戻す筋書きを。本物の、中断された、あの人生を。それまでは、時計のない、待合室にいる。そして、いちばん酷いのは、敵が、内側にいること——私自身の免疫が、私こそ脅威だと、決めてしまった。今まさに、自分を——私を——攻撃している体と、どうやって、和睦しろと、いうの? 四十年、こういう椅子に、座ってきた——あなたが口を開く前から、その顔を、知っていた。私も、長いあいだ、同じ顔を、していたから。だから、一つだけ、慎重に、言わせて——役に立たなければ、捨ててくれて、いい。あなたは、一つではなく、二つの病と、闘っている。点滴のための、病が、ひとつ。そして、自分の体に、宣戦した、戦争が、もうひとつ——どんな点滴も、触れず、そして今、あなたを、より深く、傷つけている戦争。彼らがくれた言葉——付き合え、闘え、戦え、打ち負かせ——それは、強さのように、響くけれど、あなたを、戦争に、縛りつける。そして、戦争のさなかでは、人は、癒えない。あなたは、治るのを、待っている。わかる——私も、待った。でも、治ると、癒えるは、同じ言葉では、ない。そして、あなたが描く、あの待合室は、その前者のためにだけ、作られていたのよ。 失礼ながら、それは、薬が尽きたときに、人にする話に、聞こえます——『治せないから、癒しの話を、しましょう』と。私が、本当に欲しいもの——体を、返してほしい——を、求めるのを、やめさせる、美しい言い方に、聞こえる。これと、和睦したら、ただ、勝たせて、やるだけでは? 受け入れることは、私の席からは、降参に、よく似て見える。人が、物事と『折り合いをつける』のを、見てきました——その半分は、知恵の仮面をかぶった、ただの、疲れ果てだった。私は、これについて、賢く、なりたくない。消えるまで、怒っていたい——だって、その怒りだけが、まだ、私の味方でいてくれる、唯一のもの、だから。 いいえ——聞いて、私は、治るのを、諦めろ、と言っているのでは、ない。点滴は、お受け。研究を、要求して、彼らを、休ませないで。そして、明日あなたが治るなら、その報せに、私は、踊るわ。それから、これが、あなたを、高潔だの、深いだのにする、と、誰にも、言わせないで——しないのよ。病は、あなたが、志願した教師では、ない。それを、美化する人は、たいてい、患ったことが、ない。怒りは、それに値する闘いのために、取っておきなさい。でも、待合室が、あなたから、隠していることが、ある——治療は、来るかも、しれず、来ないかも、しれない。どちらにせよ、あなたには、ちょうど一つの人生があり、それは、どこかの廊下で、保留されては、いない——今、まさに、この椅子で、その針を腕に、起きているのよ。戦争は、あなたを、生かしては、いない、お嬢さん。それは、あなたを、たった一つの人生から、締め出しているの。 わかった——戦争は、消耗する。それくらいは、認めます。眠っても、触れられない仕方で、私は、疲れている。でも、ただ降参を、上品に言い換えただけ、ではない代案とは、何? 銃を下ろしたら、私は、いったい、何を、すれば? 『人生を生きよ』は、四十年の隔たりからは、言いやすい。私の体は、予測できない時間割で、私を、裏切る——前触れもなく、ぺしゃんこにする、あの疲れ、悪化、自分の手が、動かない朝。足元で、絶えず動き続ける地面の上に、人は、どうやって、何かを、築くの? 私の手で、実際に、できる何かを、教えて——もう一つの、美しい一文では、なく。だって、診断された日から、私が、信じないことを、学んだのは、ほかでもない、美しい一文、だから。 では、手で、できることを、ひとつ。一日一日を、かつての健やかなあなた、あるいは、治ったら、なるはずの健やかなあなたと、引き比べて、採点するのを、やめなさい。その通信簿こそが、むごさよ——それは、一日一日を、今のあなたでない誰かに、なり損ねた失敗に、変えてしまう。私は、何年も、それを、握りしめ、危うく、潰れかけた。あなたが持つ体は、欲しい体の、壊れた版では、ない——この部屋にある、ただ一つの体で、そして、天気を持っている。天気に、宣戦は、しないでしょう——学び、それに合わせて、着て、予定は、鉛筆で、書く。人が、火災避難訓練を持つように、私は、悪化のときの段取りを、持っている。よい一日は、病む前の物差しでは、なく、今日の物差しで、測る。それは、降参では、ないのよ、マーラ。それは、今ある家に、住むことと、焼け落ちた家を、雨の中で、呪って立つことの、違いなの。 でも、天気は、外にある——空から来て、空を、後ろ暗さなく、恨める。これは、壁の内側から、来る——天気では、ない、私だ、私自身の細胞だ。そして、自分の細胞から、引っ越すことは、できない。どんな比喩も、直せないのが、そこ——裏切りが、親密なのよ。そして、それより、なお下に、あるものがある。古い自分と、引き比べるのを、やめたら、私は、誰? 私は、走る者だった、二時まで踊る者、決して疲れぬ者——それは、趣味では、なく、私が、自分だと、知っていた、その当人だった。この体を、受け入れるには、あの女を、葬らねばならない——なのに、誰も、死んでいない。彼女は、すぐここにいて、脚が、どう動いたかを、覚えている。あなたは、まだ部屋にいる人の、葬式に、出ろと、言っている。それを、ただの喪失では、なく、癒しと、呼んで、人は、どうやって、やり遂げるの? いま、本当のことを、言った——私は、それを、取り繕わない。そう、死は、あり、悲嘆も、ある。そして、悲嘆を、飛ばす人は、癒えない——ただ、麻痺して、それを、対処と、呼ぶ。あなたは、走る者を、悼むでしょう。悼まねば、ならない。来させなさい、すべてを。誰にも、急かして、通り過ぎさせては、いけない。でも、その違いを、聞いて——すべては、そこに、かかっているから。癒しとは、喪失を、拒むことでは、ない——喪失を、本物の喪失で、あらしめ、そして、ゆっくりと、見いだすこと——『あなたが誰か』は、はじめから、脚では、なかった、と。走る者が、自分の全部に、感じられたのは、あなたが、体が、してくれることから、離れて、ただの一度も、試されたことが、なかったから。この病は、その賜物を、はぎ取り、その下の、恐ろしい問いを、突きつける——走る者の下に、あなたは、いるのか、と。いるのよ。でも、その人に、会えるのは、もう一方を、失うことによってだけ——そして、その出会いこそが、癒しなの。喪失への、ご褒美では、ない。喪失が、十分に悼まれて、ついに、空けてくれた、場所、なのよ。 では、走る者の下を、覗いて、そこに、何もなかったら? あなたは、四十年で、何かを、見つけた。私には、三月しか、ない。そして、午前四時に、本当に、私を、怯えさせるのは——みなが約束する、その深い自己を、探しにいって、見つかるのは、もう去ってしまった誰かに、しがみつく、怯えた女、だけ、ということ。本当の恐怖は、そこ——脚では、ない。そして、これ——止まらないのよ。進行する。次は、手を、取るかもしれない、それから、目を、それから——彼らは、言わないけれど、私は、掲示板を、読んだ——心を。まだ、届いていない部分の上に、人は、どうやって、自己を、築くの? その病の、まさに肝が、届き続けることだ、というのに。あなたは、動かぬ敵と、和睦した。私のは、まだ、進軍している。 二つ、言う——どちらも、嘘は、つかない。一つ目——走る者の下の自己は、座布団の下の硬貨のように、もう、そこにあって、待っている、という見つかり方は、しない。見つかるのでは、なく、作られる——まさに、これを、生き抜くことで、あなたは、それを、築く。そして、三月では、当然、まだ、ほとんど、何も、ない。それは、探索が、空振りなのでは、ない——ただ、始まったばかり、なのよ。私も、三月のときは、何も、なかった。二つ目、その進軍——ここでも、私は、嘘で、慰めはしない。そう、もっと、取るかもしれない。それが、この部屋で、いちばん、つらい真実。でも、癒しは、一度築いて、あとは守る、要塞では、決してなかった——それが、何かを取るたびに、もう一度、する、何かなの。私は、自分を、四十回、癒し、また癒し、喪失の一つ一つを、悼み、その向こう側で、より小さく、より真実な自己を、見つけてきた。それは、進軍に対する、壁では、ない、お嬢さん。それは、進軍が、遅らせはしても、決して、止められない、歩き方、なのよ。 では、一枚の白旗では、なく、稽古、なのね——何度も、何度も、しなければならない。一度、条約に、署名するのでは、なく、ほとんどの朝、もう一度、決め直すこと——今ある家に、住む、と。それなら、聞ける気がする。一度きりの、大いなる降参こそ、私には、呑み込めなかったもの。一つ、率直に、聞いていい? あなたの手——節くれだって、病が、長年、明らかに、それに、取りついてきた——それでも、あなたは、編んでいる、着実に、私の、最良の日よりも、上手に。私は、ずっと、それを、見つめている。あなたは、自分の走る者の下に、何を、見つけたの? 四十年前、あなたは、私が座る場所に、座って、怒り、下には、何も、ないと、確信していた。あの針を持つ女は、誰? だって、正直に言えば、彼女は、今日、私を、より、怖くなくさせた、最初のもの、だから。 話しましょう——でも、それを、勝利の物語と、取り違えないで。待ち構えて、力こぶを作る、内なる英雄など、いなかった。私が見つけたのは、それより、静かで、奇妙なもの。走ることは、去り、踊ることも、そして、その重みに、耐えられなかった結婚も——その、どれかが、ひそかに、賜物だったなどと、私は、ふりを、しない。あれは、喪失、それきり。でも、三十年目のどこかで、気づいたの——隣の椅子の、おびえた人の傍らに、座って、たじろがずに、いられる、と。彼らの恐れが、行き着く先で、私が、まだ、行ったことのない場所は、どこにも、なかったから。何でもできた体は、これに関しては、私を、役立たずにしていた。ほとんど何もできない体が、私を、これに、長けさせた。私は、走る者の下に、自己を、見つけたのでは、ない、マーラ。自己に、なったのよ——そして、つらく、奇妙な真実は、その喪失こそが、彼女を、こしらえた、材料だった、ということ。ほかの何でも、それは、できなかった。私は、決して、これを、選びは、しなかったでしょう。そして、今、彼女を、もとと、引き換えにも、しないわ。 いま、何かが、動いた——そして、それを、突きつめて調べて、失いたく、ない。さっき、針の刺さった自分の腕を、見下ろして、初めて、それが、裏切り者の血管では、なかった——ただの、私の腕で、私を、ここに、留めておく、遅く、退屈な仕事を、している、だけだった。あなたの、四十年は、私には、ない。あるのは、この午後、だけ。だから、初心者の、最初の一個を、ちょうだい——今日、ここを出て、私が、する、一つのこと。恐れが、戻ってきて、これは、親切な他人との、ただの、いい会話だったと、私に、告げる、前に。知恵では、なく——その動き。三月で、ほとんど、何も、築いていない人が、今夜、実際に、何を、すれば——明日、彼女が、今日より、ほんの少しだけ、多く、いられるの? では、最初の一個を——それは、あなたが、望むより、小さい。それで、本物だと、わかるの。今夜、この体に、実際に、できることを、一つ、して、それを、まるごと、数えなさい——以前と、引き比べる、注釈、なしで。走るのでは、なく——道の端まで、歩いて、本物のことを、一つ、気づく。顔に当たる、冷たさ、灯のともる窓、空の、その独特の、暗さ。そして、声が、『昔は、マラソンを、走っていた』と、言ったら、必要なら、声に出して、答えなさい——『今日、私は、角まで、歩いた。それは、よく、まったきもので、何かの、小さい版では、なかった』と。その一文が、稽古のすべての、縮図——ことを、して、それから、それを、失敗に変える、引き比べを、拒む。そして、もう一つ、後のために、今夜では、なく——次の椅子に、気を配りなさい。あなたより、これに、新しい誰かを、支えられる日が、来たら、あの女が、築かれたと、わかる。探しに、行かなくて、いい。彼女は、ただ、そこにいて、それを、している、から。 今日、私は、角まで、歩いた。それは、よく、まったきものだった。今夜、暗がりに立って、自分の頭に、言い返す、馬鹿みたいに、感じても、私は、それを、言う。そして——今朝、私は、自分の人生は、治療の、向こう側で、待っているもので、それまでは、すべて、耐えるべき、時間にすぎない、と、確信して、ここへ、来た。私は、こう、わかって、去る気がする——それは、これ、だと。この椅子、この歩み、顔に当たる冷たさ、あなたとの、この一刻。あなたは、一つも、治して、いない——できないし、ふりも、しなかった。あなたは、私にとっての、次の椅子だった——それだけが、私が、信じられた、唯一の証拠。あの女は、本当に、築かれる、と。これらすべての、向こう側で、針を持つ誰かが、いる、と。点滴は、まだ、落ちている。三月以来、初めて、それが、私から、盗まれている何か、には、感じない。私が、現に、その中にいた、一つの午後の、ように、感じる。 では、あなたの角へ、行きなさい——そして、その歩みを、採点しないで。これを、すべて、ほどいてしまう日が、来る——進軍は、来て、あなたは、また、暗がりに、戻り、あれは、おとぎ話だったと、確信する。それは