友人に悩みを相談する — Epoche B1
場面設定: ブエノスアイレス・パレルモ地区のカフェ、夕方。質問で本音を引き出す心理カウンセラー志望のルシアと、「同僚が嫌い、辞めたい」を繰り返すガブリエル。 ルシア、ちょっと聞いてもらっていい?もう同僚のせいで、転職を真剣に考えてるんだ。 うん、話して。その同僚って、具体的にどういうことをする人? 会議で俺が出したアイデアを、ちょっと言い換えて自分の発言みたいに部長に通していくんだ。 それは本当に嫌な感じだね。ちなみに、その同僚はガブリエルより入社が早い?それとも遅い? 半年遅い。だから余計にくやしくて。……って、今話してて思い出した。去年、俺もマルティン先輩に似たようなことをしてしまったかもしれない。 マルティンさんの言い方をちょっと借りて、会議で自分のアイデアみたいにしてしまった? ……うん、完全に同じ構造だ。今のこのくやしさで、先輩の気持ちが分かった。あれ以来、マルティンさん、俺と話す量が減ったんだ。 転職は急がなくていいかもね。まずマルティン先輩に謝ることにしない?同僚のことは、それから考えても遅くないと思う。 ……同僚を責めてるつもりで、自分の去年を見ていたのかもしれない。明日、まず先輩をお茶に誘ってみることにする。 それで十分、すごい一歩だよ。同僚のこと、また整理がついたら聞かせて。今日のコーヒーは私がおごる。 解説: 同僚への怒りが、自分が去年やったことの鏡像と気づく本音の漏れ+役割逆転。説教ではなく、質問で本人に気づかせる対話の品格。