ICカードをチャージする — Epoche A2
場面設定: 大阪・梅田駅の券売機前、朝のラッシュ。親切でせっかちな通勤者・健太と、機械苦手で天然のエマ。 あの、すみません……この機械、お金が、戻ってきます。 ああ、チャージですか?カード、残高、足りないんですね。 はい、たぶん。千円、入れても、出てきます。 「チャージ」を押して、カードを先に入れてください。ここ、この向きで。 押しました。カードも、入れました……あれ、また出てきます。 ……あ、カード、逆です。矢印、こっち向き。 え、矢印、見えませんでした。ごめんなさい、本当に。 大丈夫。はい、今度は、千円、入れて……入りました。千円、チャージ完了。 ありがとうございました!あっ、電車、今、出発しましたね。 ……私の、電車、でした。次は、十五分後です。 解説: 助けるはずの通勤者が結局自分の電車に乗り遅れる役割の逆転。「親切」の代償が一行で示される朝の典型的な肩透かし。